轟音で常に体調不良 Aさんの訴え

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週刊『三里塚』02頁(1139号02面02)(2024/07/08)


轟音で常に体調不良
 Aさんの訴え

(写真 うるさくて眠れない!)


 子育てでは大変な思いをしました。滑走路と自宅の距離が近いことから飛行機は家の300㍍くらい上空を着陸態勢で降りてきます。そのため、昼も夜も、子どもを寝かせようとしても、飛行機の飛んでくる音で子どもが起きてしまいます。なかなか寝てもらえず、昼も夜もその繰り返しで私も睡眠不足になり、イライラしたりして、子どもの生命線でもある授乳ができなくなりました。仕方なくミルクを買って飲ませていると、姑から「こんなにお金のかかる子ども見たことがない」と言われました。
 子どもを連れて一時期富里にアパートを借り住みました。ずっと富里で子育てをしたかったのですが、家賃もあり経済的には大変な生活でした。
 6年ほどたって再び芝山に住むようになりました。あまりに騒音がひどいので夜12時までは寝ることができませんでした。飛行機の轟音で起こされ、二度寝、三度寝に。特に貨物機は重く、低く飛ぶので音も大きく家に響きます。子どもたちはまだ小さかったので本当にかわいそうでなりませんでした。
 一番しっかり睡眠をとらせなければならなかった時期に、十分な睡眠をとらせてあげることができませんでした。
 いつも疲れをためていました。部活で疲れて帰ってきても、夜ぐっすり休めず、常に体調不良をかかえていました。
 あまりにも子どもたちが夜眠れないので、「道の駅」などで車中泊をするようになりました。次の日には自宅より眠れるのですっきり体調がよくなるのです。
 私自身も8年ほど前から、飛行機の騒音が耳の中でずっと響き続けるようになり、耳に虫が入っているような、何かが詰まっているような、ゴーゴーした感覚が続くようになりました。
 5年ほど前には台風で県全体が大きな被害を受け、私の家も約14日間停電しました。停電中は、エアコンを使うこともできず、騒音のため窓を開けることもできず、蒸し風呂状態のまま耐えるしかありませんでした。
 人が生きていくためには、睡眠が一番大事だと思います。身体は疲れてもぐっすり休めば翌日には元の身体に戻ります。それなのに、私たちは睡眠がとれず身体が休まりません。専門家からも心筋梗塞などのことが言われています。不安でしかたがありません。
 私たちは、国交省、県、町、そして成田空港に要望書を出してきましたが何の進展もありませんでした。私たちの健康と生活を守るため、適切な審理とご判断をして下さるようお願いします。

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