ピンスポット 成田離陸後エンジン出火 米貨物機「緊急事態」 機能強化はさらなる大事故招く
週刊『三里塚』02頁(1138号01面04)(2024/06/24)
ピンスポット
成田離陸後エンジン出火
米貨物機「緊急事態」
機能強化はさらなる大事故招く
6月4日、米貨物機ポーラーエアカーゴ752便が成田空港を離陸した直後に右翼のエンジンから出火。2分後に緊急事態を宣言。千葉県銚子沖で旋回して上空から燃料を捨てた後、消防車20台が待機する成田A滑走路に緊急着陸した。その後の点検でエンジンケースの穴、内部の羽根の損傷が確認された。(写真)
国交省は同日、深刻な事故につながる恐れがある「重大インシデント」に認定。翌5日、同運輸安全委員会のメンバー4人が空港内にあるポーラーエアカーゴ社の事務所などを立ち入り調査した。乗務員4人への聞き取り、機体全体の確認を行い、調査報告書をまとめて再発防止策を提言するという。
ボーイング777―200型は、2020年12月に日本航空でエンジン内の羽根の損傷が発生。21年2月には米ユナイテッド航空で右翼エンジンの炎上、住宅地への部品落下事故が起きている。
今回の事故はバードストライクの痕跡はなく、羽根の金属疲労の可能性が高い。度重なる機体の破損は金もうけ優先で安全がおろそかになっている証拠だ。機能強化は更なる大事故をもたらす。断固粉砕しよう。