新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 南台農地守りぬけ 市長の証言に怒り 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

投稿日:

週刊『三里塚』02頁(1136号02面03)(2024/05/27)


新版・現闘員奮闘中!日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 南台農地守りぬけ
 市長の証言に怒り
 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 全学連行動隊が菱田をデモ【1991年9月16日】)

 まだ5月だというのに夏日の日も結構あります。雨も多くて、何だか変てこな天気が続いています。
 市東さん宅の南台農地のズッキーニやキュウリは早くも花が咲き、ほかの野菜もぐんぐん成長中です。スナップエンドウは背丈も超える高さに。でも下の方には実がならず、全体的に上の方に実がなっている感じで、思いのほか収穫量は伸び悩んでいます。
 葉物野菜も成長が早いのですが、実はこれ、ちょっと困りもの。コンスタントに出荷できるようにと、時期をずらして少量ずつ作付けしているのに、それでもすぐに規格外のお化けサイズになったりとう立ちしてしまって出荷できないものがかなり出てしまいます。いま大きすぎて困っているのはほうれん草です。
 市東さん宅の別の畑では、さつま芋のマルチ張りも行いました。畝(うね)立てマルチャーを装着したトラクターで、黒いビニールの長〜いカマボコ状の畝をつくっていきます。この作業は私は初めてで、うまくまっすぐの畝にはできませんでした。ズレを気にして余計なハンドル操作をし過ぎてるんでしょうね。うねうね曲がった畝になってしまいました。
 作付けを予定している品種はシルクスイートです。「食糧安全保障」の名のもとに「有事にはイモつくれ、イモを食え」なんてことの強制が、岸田政権の中国侵略戦争への突進の中で狙われていますけど、反戦の闘いを貫きとおして、自由意思でおいしいおイモを望んでつくり、また望んで食べてもらえるよう、あり続けたいですね。
 さて、今月は団結街道裁判と耕作権裁判がありました。
 5月10日の団結街道裁判では、ついに成田市長の小泉を引きずり出しました。周辺自治体の中でも空港機能強化を求めて最も先頭で立ち回ってきたのが小泉です。彼の言う「空港との共生」なるものは、成田市民とりわけ反対同盟に対しては「空港の強制」にほかなりません。団結街道は、その名が示すとおり反対同盟の団結の拠り所でした。その廃道は、単に新規に建設する誘導路の用地取得のためにとどまらない、反対同盟の現闘本部の成田治安法による撤去とも並ぶような反対同盟つぶしの攻撃だったのです。小泉が繰り返した「代替道路と機能補償道路ができたから」は、道路法が定める廃道の要件とは何の関わりもありません。
 弁護団による反対尋問での「行き来するのに元の何倍くらいの時間であれば我慢の許容範囲と考えるか」という問いに、小泉は「2倍くらい」と答えました。4倍かかっているわけなので、我慢の許容範囲を完全に超えていることを、小泉本人も認めたということになります。どれだけ怒っているのか、思い知らせてやりたいですね。
 団結街道裁判は、次回は萩原さん、次々回は市東さんの尋問となります。耕作権裁判とあわせて、全力決起していきましょう!
 5月13日の耕作権裁判は、暴風雨の予報のためデモは中止となりました。悪天候の中ではありましたが、駆けつけた仲間たちで傍聴席はほぼ埋まりました。
 裁判は最終弁論に向かって大詰めに入っています。
 再びの強制執行を絶対に阻止し、市東さんの南台農地を守りぬきましょう! 実力デモと大傍聴闘争で耕作権裁判に勝利しましょう!
このエントリーをはてなブックマークに追加