戦時下治安弾圧打ち破れ 救援連絡センター総会開く

週刊『三里塚』02頁(1135号02面01)(2024/05/13)


戦時下治安弾圧打ち破れ
 救援連絡センター総会開く

(写真 全国から定期総会に120人が結集)


 救援連絡センター第20回定期総会が4月21日に東京都内で開かれ、日帝・国家権力の治安弾圧と闘う全国の仲間120名が結集した。
 はじめに救援連絡センターから昨年の総会以来の闘いの総括と方針が提起された。岸田政権による戦争国家体制づくりに向けた戦時型治安弾圧攻撃・不当逮捕に完全黙秘・非転向の基本原則を貫徹して粉砕してきたこと、獄中者への医療放棄・獄死攻撃と闘ってきたこと等が報告された。
 三里塚現地からは反対同盟事務局の太郎良陽一さんが熱を込め現地への結集を訴えた(要旨別掲)。さらに、空前の労働運動つぶしの弾圧との闘いの報告を関西生コン支部の西山直洋さんが行った。
 続いて、強制執行阻止闘争を闘い昨年5月に事後逮捕された全学連など5名の仲間が熱烈なアピールを行った。また、沖縄闘争を闘った大坂正明同志に対する「懲役20年」のでっち上げ超反動判決と闘う大坂救援会や星野全国再審連絡会議、8・6広島反戦反核闘争に対する5名のでっち上げ弾圧との闘い、数十年闘い続けている袴田再審の闘い、狭山闘争等々各地で闘う多くの仲間からの発言が行われた。
 記念講演として軍事評論家の明真南斗氏が、戦争に向け急激に強行されている沖縄南西諸島軍事要塞化攻撃の実態についてスライドを使って解説した。イスラエルのガザ侵攻・ジェノサイドを弾劾する特別アピールを重信房子氏が行った。
 最後に、農地強奪阻止・第3滑走路粉砕にむけた三里塚など数件の総会決議を採択し、戦時下の治安弾圧を粉砕する救援連絡センターを建設しようと全体で確認した。
(三里塚野戦病院・大熊寿年)
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三里塚現地で実力デモを
 太郎良陽一さんの発言

 闘争の中で、非常に悔しいことながら土地を取られ、また取られようとしている。でも空港の中に、東峰、天神峰の農地が広がっている。空港建設を断念させている。そういう現実をみなさんと共有したい。
 三里塚闘争は日本帝国主義をぶっつぶすような団結を作り上げてきました。集会のたびに、全国からの旗がひるがえり、権力と実力闘争・武装闘争で闘ってまいりました。裁判所や国会や議員にお願いしても何も解決しない。われわれの団結の力で勝つしか解決できないという闘いをやってきました。
 いま、第3滑走路建設として反対同盟の拠点であった芝山町が空港にされようとしています。どのようにして阻止するのか。なかなか答えは出せませんが、われわれ反対同盟農民の闘いは、農地を守るということです。
 空港建設は資本主義の象徴であります。経済のグローバル化が日本にも入ってきて、農地をつぶし、金が投下され、地域は惨たんたる状態です。
 このことと真っ向から対決し、経済成長なんかいらない。農地こそ大事だ、人間が共に生きていく社会が大事だ、そういう闘いを根幹に据え、経済成長の象徴としての空港をつぶすことに意味があると考えております。
 勝利するためには多くのみなさんの結集と、われわれの実力闘争が大事だと思います。ともに三里塚現地でデモをしていただきたい。
 シンポ・円卓会議で公団と話し合いを行い、もう二度と強制的な手段は使わないと約束させたはずのグループの横堀農業研修センターが、強制執行されようとしています。一方で、新たな住民の方が空港に協力してきたけど、24時間空港化なんかもうごめんだと裁判を起こしました。
 空港に対するさまざまな闘いがくすぶっております。三里塚の闘いはみなさんとの団結の中でしか勝利できません。フィールドワーク、空港建設を止めている萩原さんの農地で7月7日に開かれる農楽まつりにお集まりください。裁判闘争への結集もお願いします。
 世の中を変えていく団結を作り上げたい。その最先頭で反対同盟としてがんばっていきます。

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