北延伸工事今すぐやめろ 反対同盟がフィールドワーク

週刊『三里塚』02頁(1135号01面03)(2024/05/13)


北延伸工事今すぐやめろ
 反対同盟がフィールドワーク

(写真 北延伸工事を弾劾【4月24日】)
(写真 数珠つなぎに連なったトラック)
(写真 飛行直下を進む)


 三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけで4月24日、成田空港機能強化のB滑走路北延伸(3500㍍化)工事現場を確認する現地調査=フィールドワークが行われた。
 午前10時、雨天をものともせず「機能強化粉砕、成田廃港」の闘志に燃えて、天神峰の市東さん宅前に集合。新聞記者も駆けつけてきた。
 伊藤信晴さんが、「沖縄県うるま市では住民の闘いで陸上自衛隊訓練場建設計画を断念させた。沖縄と連帯し本日の行動を打ちぬこう」と呼びかけた。
 十余三の成田市民農園近くに車で移動。伊藤さんと太郎良陽一さんを先頭に歩き出した。
 東関東自動車道にかかる第二四本木橋(しほんぎばし)を渡る。この一帯は北延伸のために大量の土で埋め立てられ、東関道がトンネル化される計画だ。そのトンネル化に先立ち、切り回し道路(仮設道路)の建設工事が進められているが、いまだに開通していない。
 橋を渡り切ると、東関道北側の広大な延長滑走路造成現場が現れた。土がえぐり取られ整地され、赤い地肌をさらしている。重機やダンプがせわしげに動き、上空には数分おきにジェット機が飛び交う。
 反対同盟宣伝カーは「機能強化反対! 工事をやめろ!」のシュプレヒコールを大音量で作業現場に響かせた。警備員はあわててどこかへ無線連絡しているが、のぼりを林立させて工事現場に迫りこぶしを突き出す一行に、手出しできない。
 土砂を運ぶダンプカーは「反対派の登場」の前に立ち往生し、数珠つなぎとなっている。「工事は環境破壊だ、今すぐやめろ!」「農地強奪に手を貸すな!」のシュプレヒコールを、ダンプや重機の運転手に対し、さらに施工者である大成建設の作業員宿舎にも容赦なくたたきつけた。
 一行は県道115号線を北上し、滑走路延伸予定地東側にまわり、工事現場に向けて再び弾劾のシュプレヒコール。
 さらに北側から西側へ。工事関係のダンプが列をなして行き交っている。かつてはこの一帯も田園風景が広がっていたが、国策によって「人の住めない場所」にさせられた。この情景を目に焼き付け、一行は再び出発点まで戻り、「空港廃港まで闘おう!」とシュプレヒコールを上げた。
 最後に伊藤さんが一同に向けて檄を飛ばした。「日本帝国主義の底が抜けたような崩壊状況の中で、岸田政権は戦争に進むしかない。これを岸田打倒のチャンスととらえ、成田軍事空港建設を許さず闘いぬこう!」

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