無実の大坂さん奪還を 新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 現闘も新歓情宣へ 三里塚現地闘争本部員 平井雅也
無実の大坂さん奪還を
新版・現闘員奮闘中!日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
現闘も新歓情宣へ
三里塚現地闘争本部員 平井雅也
新歓の季節です。
三里塚現闘は、4月5日に行われた千葉工業大学と千葉大学の入学式情宣に連続決起しました(産直の出荷日なので私は援農でした)。朝は千葉工大、昼は千葉大と入学式情宣のハシゴです。
新入生に配布するリーフレットにはさみ込まれた『前進』の新入生歓迎特集号には、大坂正明さんのメッセージが掲載されています。そこでは三里塚闘争について「これを知れば農地と農業を守ってひたむきに闘う三里塚農民の姿に、きっと胸を打たれるでしょう」とアピールされています。この大坂さんの思いに応えないわけにはいかない、と現闘一同が奮起した次第です。どちらの大学でも現闘が最大勢力となって入学式情宣を担いました。
私としては、とりわけ思い入れがあるのは大坂さんの母校である千葉工大です。70年安保・沖縄闘争で「警官殺害」をでっち上げられ懲役20年の極反動判決を受けての大坂さんのメッセージにある「私の存在を知って初めて闘いに立ち上がる青年」がここから現れたら本当に最高です。「大坂さんのように闘おう!」----思いを込めて一人ひとりに手渡した新歓リーフは新入生諸君の心をとらえることができたでしょうか? 新歓期は、まだまだこれから。次の新歓情宣には私も参加したいと思います。
4月15日は、萩原さん宅の援農でした。この日は最高気温が25度の夏日。相棒の二川君と示し合わせたかのように反対同盟Tシャツ一枚になって、農作業に汗を流しました。最初に人参のトンネル(ミニ版のビニールハウス)の片付け作業を行い、次にじゃが芋のマルチはがしを行いました。そして、昼前からこの日の援農の終わりまでは草刈り機で畑周りの雑草を刈りました。マルチング(mulching)、略してマルチとは、植えた植物の株元の地面を覆うことです。畑ではビニールのほか藁や籾などを使うこともあります。本紙上では、ビニール製のマルチ資材を指してマルチと言っています。
このマルチは、雑草発生の防止(特に作物が小さいうちはこれが重要)、水分の蒸発の防止、そして保温の効果などがあります。保温という点ではもう必要がなくなったので、このマルチをはがしたわけです。
ところで、マルチというとマルチ商法をつい連想してしまいますが、こちらは(multi-)でまったく別の言葉です。連鎖販売取引ともいわれるこのマルチ商法、幾何級数的に地球人口を超える販路を拡大しなければならなくなることから原理的に破産は必至です。
幾何級数的な拡大をめざす点では、革命運動はマルチ商法と似た面があるかもしれません。けれどもマルチ商法と決定的に違うのは、わが革命運動は地球上の全人民の獲得を追求することによってのみ現実的に可能となるということであり、何ら隠すことなく本当の目的を真正面から掲げているということです。「プロレタリアはこの革命において鉄鎖以外に失うものは何もない。プロレタリアが獲得すべきは全世界である。万国のプロレタリア、団結せよ!(マルクス・エンゲルス『共産党宣言』)」ですよね。