「反対運動には力がある」 住民から芝山闘争に共感の声 第129回空港周辺一斉行動
「反対運動には力がある」
住民から芝山闘争に共感の声
第129回空港周辺一斉行動
反対同盟と支援連絡会議は4月14日、129回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。
午前8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅前の団結街道に結集した仲間は、朝の打ち合わせを行った。
事務局の伊藤信晴さんがあいさつ。「機能強化に向けてマスコミが騒ぎ出している。国鉄分割・民営化のときに動労千葉はじめ国鉄労働者と労働組合に対するものすごいネガティブキャンペーンを行ったのと同じだ。さらに反対同盟破壊的な策動がくるだろうが、われわれは、原則を守り闘いぬいていきたい。がんばりましょう」
この日用意された反対同盟ニュース124号は、昨年を上回る結集で成功裏にかちとられた3・31芝山現地集会での同盟発言の紹介が中心だ。事務局4人と婦人行動隊の宮本麻子さんはそれぞれ、機能強化は戦争準備に他ならず、実力闘争を貫き、市東さんの南台農地死守、空港拡張を阻む決意を語っている。
「地域住民の声」では2人の声を紹介している。横芝光町の住民は、元運輸大臣で自民党成田国際空港推進議員連盟の会長の二階俊博は多額の裏金づくりを行っただけでなく、領収書が要らない50億円もの政策活動費をもらって機能強化を進め、責任を追及されるや「バカヤロー」と言って頬かむりしていることへの怒りを表明。芝山町の住民は、政府が民間空港の軍事基地化を進めつつあることから反対同盟の戦争反対の訴えに共感を示している。
打ち合わせを終えた仲間は、それぞれの担当地域へと向かった。
この日は、暖かい陽気で、多くの農家がサツマイモの作付けや田植えに向けた準備で忙しく働いていた。
ある農家は「気候変動やらなんやらで作れる物が地域で変わってきている。技術も重要だが、自然の方が変わっている」と農業を継続するのが大変な時代に入っていることへの危機感を表明した。さらに、「集会はたくさん集まったみたいですね。市東さんはがんばっているね」と激励の声を寄せた。
また別の住民は、同盟ニュースを見ながら「345人集まったのはすごいですね。反対運動には力があるんですね」と共感を示した。
第3滑走路用地内の移転対象地域の住民からも多くの激励の声が寄せられた。「この間のデモ見たよ」「本当はここを出たくない。やっぱり反対の声を上げる人がいなきゃだめだ。がんばって」「第3滑走路ができればいつミサイルが飛んできてもおかしくない。岸田政権がアメリカと一体となって戦争準備を行っていることは許せない」
全参加者は、戦争反対の訴えが住民に浸透しつつあることを実感し、一日の行動を終えた。