ピンスポット
　原発の目的は核兵器製造だ
　小出裕章さん講演
　千葉県実行委の主催で

　３月30日、千葉市文化センターで開催された「流すな汚染水！とめよう原発！３・30集会」に参加し、小出裕章さんのお話を伺った（写真）。主催は「放射能汚染水流すな！千葉県実行委員会」。県内のさまざまな団体・個人とともに三里塚現闘も賛同に名を連ねている。
　小出さんは「トリチウムはＡＬＰＳ処理を含めどんな水処理技術を使っても取り除けない。それは放射能汚染水であり、『処理水』と呼ぶことなど論外」と断じた。
　ではなぜ国と東電はウソを積み重ねて汚染水を海に流すのか。
　「日本は核兵器を持ちたい国。政府は六ケ所の再処理工場をあきらめない。目的はプルトニウムという原爆材料を取り出すこと。再処理工場は放射能を海に流さなければ成り立たず、もし、福島の汚染水を流してはいけないとなれば、日本の核（＝原子力）政策は根本で崩壊する。どんなに反対があっても、政府は海洋放出以外の方策をとらない」と核心を述べた。そして「何よりも大切なことは戦争そのものをなくすこと」と結論づけた。
　「原発は核兵器のため」「全ての原発絶対反対」の確信を深めた。
（神部俊夫）