第127回一斉行動 市東さんの闘いに共感 「3・31芝山」を呼びかける
第127回一斉行動
市東さんの闘いに共感
「3・31芝山」を呼びかける
反対同盟と支援連絡会議は2月18日、127回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。午前8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅コンテナハウス前に集合した仲間は朝の打ち合わせを行った(写真)。最初に、芝山町白枡の伊藤信晴さんが無投票に終わった芝山町議会選挙について解説。続いて裁判事務局が、法理哲二元空港公団用地部課長代理が翌日の耕作権裁判についに証人として法廷に引きずり出される勝利が勝ちとられたことを報告。さらに、東峰の萩原富夫さんが、2月28日に、機能強化工事実力阻止に向けた現地調査と第3滑走路敷地内デモを行うことを確認した。
この日用意された反対同盟ニュース第122号は、佳境を迎えた耕作権裁判への大結集を呼びかける内容だ。耕作権裁判は、成田空港会社(NAA)が2006年に提訴して以来18年もの長期にわたって闘われている。2面は、昨年11月からの証人調べでの勝利的前進についての解説記事。3面では、ヨーロッパ各地で環境規制を口実とした農民切り捨てと、実力で道路封鎖などに立ち上がる農民の決起を紹介。4面では、能登半島地震で被災地への救援体制が整わない中で強行された陸上自衛隊習志野駐屯地での8カ国合同でのパラシュート降下訓練を見て、「軍隊は住民を守らない」を実感したという地域住民の声を掲載。
打ち合わせを終えた仲間は、担当地域へと飛び出した。この日は暖かく雲一つない青空の下で、作付け準備に励んだりサツマイモ出荷作業に追われる農家が多くあった。
同盟ニュースを手にしたある農家は、市東さんの農地を守る闘いへの共感を示した。
「(写真にある)ドイツ、フランスもすごいが、イタリア、オランダの農民も立ち上がっている動画をユーチューブで見た。日本の農家はどうなるのか心配だ。NAAは買収した土地を新規就農者などに貸しているが、知り合いの農家は断られたと聞いた。明日の裁判に注目している」
芝山町のある住民は、「こんなに人家が減って町の将来に希望が持てない中で、誰が議員になろうが期待できない。議員はもっと減らせばいい」と。真行寺一朗元芝山町長への怒りを語った住民は空港拡張反対署名に協力した。
移転対象地域の住民は、「機能強化工事は利権の温床。軍事使用されれば、子や孫の命と生活が危険にさらされる。反対だ」。
さらに「市東さん、がんばっているね。昔天神峰でよく見た」「今度のデモ。声が聞こえたら見に行くよ」と激励した。
一日の行動を終えた参加者は、さらに深く広く周辺住民と結合し、3・31芝山現地闘争の成功を誓った。