第126回一斉行動 「空港拡張は戦争準備」 機能強化に怒りの声相次ぐ

週刊『三里塚』02頁(1129号01面03)(2024/02/12)


第126回一斉行動
 「空港拡張は戦争準備」
 機能強化に怒りの声相次ぐ

(写真 一斉行動朝の意志一致)


 反対同盟と支援連絡会議の仲間は1月28日、126回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。午前8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅に新設されたコンテナハウスの前で朝の打ち合わせを行った。
 最初に、東峰の萩原富夫さんが成田空港の拡張に反対する署名へのさらなる協力を呼びかけた。芝山町白枡の伊藤信晴さんが、機能強化で本当に生きられない現実が強制される地域住民の怒りと結びつき、市東さんの南台農地決戦への決起を訴えた。最後に市東さんが、「寒い中ですが、今日一日がんばろう」と全体を鼓舞し、一同、反対同盟ニュースを手に担当地域へと向かった。
 この日、用意された反対同盟ニュース第121号は150人の参加で盛況となった団結旗開きを全面的に報じる内容だ。行動方針として、耕作権裁判への傍聴、3・31芝山現地闘争への結集を呼びかけている。また、4面では、1・2羽田の衝突・炎上事故は成田で起きてもおかしくなかったとして、機能強化の白紙撤回こそが、安全無視、軍事優先で引き起こされた羽田事故に応える道だと訴えている。
 この日はとても寒く、畑も通りも人の出が少なかったが、サツマイモや里芋、人参の出荷、ヤーコンの収穫などに精を出す農家もあった。
 反対同盟の粘り強い闘いと取り組みへのねぎらいの声が多く寄せられた。「旗開きにたくさんの人が集まったんですね。若い人が動き出しているのは心強い。今年も大変なこともあるだろうけどがんばって」「ニュースを読むのは楽しみ」
 また、自民党の「裏金」問題、能登地震での支援切り捨てなど今の政治状況のひどさに比して、反対同盟の一貫した反戦の姿勢への信頼の高まりを感じた。
 「反対同盟が言うように戦争が今現に行われようとしている中での空港拡張は戦争準備のためだろう」「アメリカがバックにいるイスラエルはガザ虐殺をやめる気がない。アメリカはもう勝負が決まっていたのに日本に原爆を落とした。いくら戦争と言ってもやってはダメなことをやった。沖縄でもあれだけの人が犠牲になったのに、今再び軍事化を進めているのは許せない」
 移転対象地域の住民からも切実な声。
 「移転先では、上下水道の整備が遅れるため井戸を使う必要があるが、排水は移転地域外に流さざるを得ない。地下水脈の汚染、洪水被害なども予想される。住民一人ひとりの声を拾い上げ、反対同盟にも共に闘ってほしい」「空港によるバラ色の未来が描かれてきたが、若い人たちの労働条件がどんどん厳しくなっている。子どももいて20万円では生活できない」
 この日も、成田空港拡張反対署名への協力が多数寄せられた。

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