大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1127号02面08)(2024/01/08)


大地の響き 投稿コーナー

(写真 千葉市中央公園で集会)

耕作権裁判に結集を
 東京 古郡 陸

 昨年11月と12月、人証調べが始まった耕作権裁判闘争に参加しました。
 裁判前のデモには沿道から大注目。誰でも参加できる約800㍍のデモですが、農地強奪阻止の訴えはパレスチナ侵略を許さない闘いとつながっています。
 デモでボルテージ上げ裁判傍聴へ。しかし最初の証人の法理哲二(元空港公団用地部職員)は出頭せず。不正が暴かれることを恐れたNAAが圧力をかけたのでしょう。これだけでも本裁判は取り下げるべきです。
 12月の吉田邦彦北海道大教授の証言は、農業を続ける市東さんの闘いを法学的にも階級的にも位置付けるアジテーションでした。
 証言冒頭、世界中飛び回っている経歴のほか、南台の畑で市東さんと一緒に写っている写真を提示。証言中はしばしば市東さんや傍聴席に顔を向けていました。学生・労働者の現実と離れたところで「学問」している大学教授ばかり見てきた私は、現場の人の生活や意識と向き合いともに行動する吉田氏の姿勢に正直驚きました。
 証言は「市東さんの南台農地は賃借権の時効取得が成立している」ということだったのですが、心に響いたのは「補償をカネで解決できるとの考えは浅はか」との内容。「最後は金目でしょ」ではないのです。市東さんの営農は圧倒的正義です。
 耕作権裁判は結審まであとわずかで、1回1回が決戦です。大結集で「NAAをどんどん追い詰め、ギャフンと言わせてやりましょう」(12・18裁判後の市東さん発言より)。そして、昨年の様々な激闘が天神峰の強制執行阻止闘争から始まったように、24年決戦の展望も「反戦の砦」三里塚闘争の高揚で切り開いていきましょう。

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