大坂さんの無罪奪還へ 判決目前、全国集会開く
週刊『三里塚』02頁(1126号02面03)(2023/12/25)
大坂さんの無罪奪還へ
判決目前、全国集会開く
(写真 熱気あふれる会場【17日】)
(写真 家族を先頭に右翼の妨害はねのけデモを貫徹)
無実の大坂正明さんの判決を目前にした12月17日、東京・神楽坂の牛込箪笥区民ホールで「大坂さんの無罪奪還、星野国賠勝利」を掲げた集会が開かれ、全国から300人が参加した。
ペテン的な沖縄返還協定の批准阻止をかけて闘われた1971年11・14渋谷暴動闘争で「殺人罪」をでっち上げられた大坂正明さんは、不当逮捕から6年半、不屈の裁判闘争を闘ってきた。その中で「大坂さんが機動隊を殴打した」との目撃証言はことごとく、取り調べの検察官によるねつ造であったことが明らかにされた。この真実を押しつぶそうとする「無期求刑」の政治弾圧を粉砕し、大坂さんの無罪奪還をかちとる熱気にあふれる集会となった。
大坂さんが寄せたメッセージは参加者全員の胸を打った。「あくまで非転向で闘い抜くしかありません。どのような判決であれ控訴審に突入することになりますから、さらに裁判闘争への支援をお願いします」「戦争を推進する日本政府に対する闘いこそ、世界戦争を止める道です」
家族の発言として佐藤政直さんが、自らの手記が掲載された「週刊金曜日」を手に、22日の判決日に東京地裁に全力で集まることを呼びかけた。星野暁子さんは、文昭さんを獄死させた刑務所当局の責任を国賠訴訟で徹底追及する決意を表した。千葉・星野文昭さんを取り戻す会の飯島幸雄さんは、市東さんの天神峰農地に対する2・15強制執行で、星野さんの遺骨が機動隊によって踏みにじられた怒りをたたきつけ、勝利を誓った。
集会後のデモは全学連がコールをリードし、右翼の敵対を一蹴して力強く貫徹された。