11・19労働者集会へ 日比谷野音から反戦大デモを 今こそ階級的労働運動再生しよう

週刊『三里塚』02頁(1123号01面01)(2023/11/13)


11・19労働者集会へ
 日比谷野音から反戦大デモを
 今こそ階級的労働運動再生しよう

(写真 昨年の11・6全国労働者集会でインター斉唱【東京・日比谷野音】)

(写真 反対同盟の伊藤信晴さんが京成成田駅前で11・19全国労働者集会への結集を訴え【11月5日】)


 イスラエルによるガザ大虐殺を「自衛権」の行使と擁護し支援する米欧日帝国主義に対し、全世界で労働者の怒りの決起が空前の規模で始まっている。世界史の分岐点は今だ。11月19日、日比谷野外音楽堂を埋める大結集を実現し、労働者の国際的団結を圧倒的に強化する反戦大集会として勝ちとろう。パレスチナ人民の民族解放・革命戦争の決起に応え、今こそ帝国主義足下の労働者人民の自国政府打倒の反戦闘争の爆発を! 三里塚が半世紀以上貫いてきた軍事空港絶対反対、農地死守・実力闘争の思想と闘いを押し広げよう。反対同盟と「車の両輪」として闘ってきた動労千葉などが呼びかける11月全国労働者総決起集会が目前に迫ってきた。国鉄闘争全国運動事務局からの結集アピールを掲載します。
 世界戦争の危機の中で、世界の労働者とともに戦争を止め、闘う労働運動をよみがえらせるために、11・19全国労働者総決起集会への結集を訴えます。

ガザ侵攻・虐殺を直ちにやめろ

 ウクライナ戦争は多くの労働者を犠牲にしながら長期化・泥沼化し、イスラエルによるガザでの虐殺が激しく進められています。おびただしい無差別空爆で犠牲者はすでに9千人を超え、病院への爆撃では数百人が一度に犠牲にされました。開始された地上侵攻によって、これまでと桁違いの虐殺が行われようとしています。イスラエルの閣僚が、「ガザに原爆を落とすことも選択肢」とまで発言しています。本当に許せません。
 巨大な軍事支援でこの大虐殺を可能にし、イスラエルを全面的に支持し続けているのは、米・バイデン政権です。上川外相のイスラエル訪問、「自衛権」擁護にみられるように岸田政権は、「中立」の装いをも投げ捨て、アメリカと一体で、イスラエルによる虐殺を支えています。
 同時に、朝鮮半島・東アジアにおける戦争の危機も高まっています。アメリカは国家安全保障戦略において「ロシアを抑えつけ、中国を打ち負かす」と語り、日韓米の軍事同盟を作って中国との戦争を構えています。日本の岸田政権はその決定的な一翼を担い、「5年で43兆円」の大軍拡、南西諸島の軍事拠点化など、戦争国家化に突き進んでいます。日本においてこそ戦争を絶対に阻止する闘いが求められています。
 三里塚反対同盟の闘いは、半世紀以上にわたって成田軍事空港を許さず、農地死守を貫いて闘い抜かれてきました。空港の戦時収用を狙って反対同盟の闘いを潰そうと強行された、今年2月の市東さんの農地に対する強制執行攻撃をも乗り越え、新たな闘いが開始されています。この三里塚反対同盟の闘いは、世界戦争・核戦争の危機が現実になる中で、ますます重要です。
 反対同盟と動労千葉は「車の両輪」として労農連帯を築き、日本政府による改憲・戦争を阻んできた「反戦の砦(とりで)」として闘い続けています。この地平を押し広げ、全世界で立ち上がる人々とともに、日本においてもガザ侵攻と虐殺を許さない大デモを11・19国際反戦大集会で実現しましょう。

連合支配を覆す闘いが始まった

 11月労働者集会は、「闘う労働組合の全国ネットワークを作ろう」を掲げて毎年開催され、今年で26回目を迎えます。かつて労働運動が「戦争推進」に取り込まれていく中で産業報国会が結成され、戦争に突き進んでいきました。そうした歴史を繰り返すわけにはいきません。岸田政権が一線を越えて戦争国家化を進めている時代だからこそ、階級的な労働運動を再生させることが必要です。
 実際、岸田政権による連合の取り込みはこれまでのレベルを超えています。10月の連合大会には自民党の首相としては16年ぶりに岸田が出席し、改造内閣には電機連合出身で国民民主党副代表だった矢田稚子を首相補佐官に取り込んでいます。
 その一方で、9月にはUAゼンセン傘下のそごう・西武労組が闘ったストライキに多くの注目と支持が集まりました。UAゼンセンは、安倍政権下で「改憲」「徴兵制」を推進する勢力として養成された連合最大の組織です。本来、連合全体を取り込んでいく「要」の位置にあるはずのUAゼンセンの足元から、こうした闘いが巻き起こっています。
 そこに表れているのは支配の崩壊です。これまでの状況をひっくり返して、日本における労働運動を再生させる可能性が生み出されています。

3労組の共闘を軸にスト復権へ

 11月労働者集会が動労千葉、関西地区生コン支部、港合同の3労組共闘を軸に呼びかかけられていることは本当に大きな意味があります。
 動労千葉は国鉄分割・民営化と真っ向から闘い抜き、関西地区生コン支部は何度も激しい弾圧をかけられながらそれに打ち勝ち、港合同は多くの倒産争議を乗り越えてきました。3労組はいずれも、新自由主義攻撃に負けることなく団結を守りぬいてきた他に類を見ない労働組合です。そして、本当に闘う労働運動をよみがえらせようという訴えと闘いをともに貫いています。
 11月19日、日比谷野外音楽堂には韓国・民主労総、アメリカ・ILWU、ドイツの鉄道労働者などの仲間が参加し、パレスチナ解放の訴えも行われます。そして、3労組を先頭にストライキを復権し、階級的労働運動をよみがえらせ、労働者の国際連帯で戦争を止める----それを「私たち自身の手で成し遂げよう」と訴えて闘う集会です。すべての仲間の皆さん、ぜひ11・19日比谷に結集してください。
(国鉄闘争全国運動事務局・片峯潤一)

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