北総の空の下で ガザ地区 「屋根のない監獄」

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週刊『三里塚』02頁(1122号02面07)(2023/10/23)


北総の空の下で
 ガザ地区
 「屋根のない監獄」


 一雨ごとに秋が深まり、朝夕の冷気が身に染みる10月後半です。気温の低下と共に夏野菜はいよいよ終盤、暑過ぎてまき直しを繰り返したレタスや葉物類はもう少し先になりますが、千葉の特産品・なま落花生とさつま芋の出荷が始まり、野菜ケースは徐々に秋へと様変わりしています。
 10月7日、ハマスがイスラエルを急襲、戦争勃発の報道に衝撃が走り、ウクライナに集中していた耳目がパレスチナ民衆の窮状へと引き戻されました。屋根のない監獄と呼ばれるガザ地区に220万人を閉じ込めたのは、アメリカが中東支配のために建設した軍事国家イスラエルです。以来、ガザ地区の経済危機はウクライナ戦争で支援が減ったこともあり、悪化の一途とのこと。仕事もなく外の世界を知らない若者がハマスの武装組織に身を投じて闘うのは生きるためです。イスラエルは空爆に加えて、もともと乏しい水・電力・食料を遮断、圧倒的な軍事力で地上戦に突入してハマス根絶の構えです。空爆による殺りくと破壊の惨禍が生々しい映像が刻々と発信されてきます。中東、ウクライナ、ミャンマー…戦争と内戦が死体と難民を積み上げ止まりません…
 台湾をめぐる日米韓対中国の戦争が始まれば、最前線になるのはまたしても沖縄と南西諸島です。成田空港は有無を言わさず軍事使用され医療や運輸の労働者が動員されます。
 戦争反対の声を上げるのは今です。11・19日比谷野音へ集まろう。
北里一枝
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