団結街道
週刊『三里塚』02頁(1121号01面05)(2023/10/09)
団結街道
ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長が死んだ2019年7月。本コラム(1020号)はいち早く、「彼による性的虐待が野放しにされ、劣悪な待遇に少年たちが屈従を強いられてきた事実が隠ぺいされてはならない」と訴えていた▼それから4年。マスコミの手のひら返しの追及に釈然としないものを感じる。自己批判を含まない他者批判の欺瞞(ぎまん)に満ちたうさん臭さが匂うのだ。マスコミ各社は、彼の性犯罪を知りながら黙殺してきた社会的責任の所在を記者会見を開いて明らかにすべきだ▼この指摘は、井ノ原快彦が記者会見で繰り出したトーンポリシング(論点ずらしの一種。本紙1099~1100号参照)とは異なる。ジャニーズ事務所への責任追及の手を緩めてはならないことは言うまでもない▼ところで、野球は、自由(時間制限がない)、平等(誰にも打席が回る)、豊かな(高価な道具。休日に家族でゆっくり応援)アメリカ帝国主義の相対的安定期を象徴するスポーツだ▼ジャニーズはジャニー喜多川が組織した少年野球チーム名に由来し、ジャニーズ事務所は野球に象徴されるアメリカ的価値観を日本に持ち込むことで発展してきた▼米帝の没落と共に野球の人気は落ち、大谷翔平はけがに追い込まれた。ジャニーズ帝国も米帝と同様、崩壊寸前だ。野球選手もアイドルもそのファンも今こそ日米帝国主義打倒の反戦闘争、プロレタリア革命に立とう!