集会発言闘魂ますます盛んなり
集会発言
闘魂ますます盛んなり
一人じゃない、団結の力で!
敷地内天神峰 市東孝雄さん
2月15日の代執行から8カ月が過ぎました。この間いろいろとみなさんの本当に温かいご支援をいただき、ビニールハウスを2棟とトイレ、それとユニットハウスを6畳の狭いものですけれど2つ作りました。
物と土地は取られましたけれど、そんなことで私はしゅんとなるような性格でもないし、みなさんもいる。私ひとりじゃないということでこれからもまた頑張ります。
動労千葉をはじめとする闘う労働者の人たちとの連帯、それと市民運動、学生さんとともにこれからも団結の力で、そしていつも言っているように福島、沖縄、三里塚を一つの闘いとして、これからも「闘魂ますます盛んなり」の心で闘っていきます。
◎基調報告
岸田政権打倒に立つ時だ
敷地内東峰 萩原富夫さん
ウクライナ戦争が激化・泥沼化する中、人々の命が日々奪われていくことに胸が痛みます。日本政府はウクライナ支援国にとどまらず、武器供給をともなう参戦国になろうとしています。絶対に許せません。
岸田政権は「国防」を叫び、大軍拡と戦時経済化、戦時体制化をすすめています。浜田前防衛大臣は、沖縄・下地島空港と成田空港の制約・制限をとりはらって自衛隊が使えるようにと言いました。「公共インフラ整備計画」(原案)では、政府が軍事上の拠点となる空港・港湾を「特定重要拠点空港・港湾」として指定し、艦船や軍用機を平時から有事まで切れ目無く使えるように建設整備を行うとともに、自衛隊や海保が管理者と「円滑な利用に資する枠組み」を定め、住民の反対を抑え込もうとしています。まさに国家安全保障戦略の具体化です。
軍事空港反対の三里塚闘争が、ますます重要になっています。
天神峰農地への強制執行から8カ月経った今、あらためて激闘の4カ月をふりかえると、やれることはやった感はあります。あらためて、共に闘った皆さんと多大なご支援に感謝します。
しかし、執行を止められなかった思いは拭えません。われわれに200人をこえる人数がいたら、1000人の機動隊・作業員の攻撃を跳ね返すことが出来たのではないかと、天神峰に行くたびに悔しさがこみあげます。奪われた天神峰農地は放置され、荒れ地となっています。怒りに震えます。
執行後、市東さんはただちに作業場などの再建にとりかかり農業を続けています。体を張った実力闘争を闘いぬいた市東さんと反対同盟の闘魂は、ますます盛んです。市東さんを追い出し反対運動を潰そうという敵の狙いは、完全に打ち砕かれた勝利をみなさんと確認したいと思います。
第3滑走路建設準備工事の10月開始、「新しい成田空港」構想など戦争のための機能強化を粉砕しよう。空港拡張差止訴訟と一体の「成田空港の拡張反対」新署名を集めよう。
耕作権裁判で空港会社を圧倒するデモと傍聴闘争に決起しよう。
騒音被害と闘う周辺住民と連帯しよう。気候危機、食糧危機への対策を放棄し、食料安保を叫び農民を動員しようとする食料有事法を許さず、戦時体制づくりを粉砕しよう。放射能汚染水の放出とたたかう福島と連帯し、全原発廃炉へ闘おう。沖縄を再び戦場にさせない反戦闘争に決起しよう。二度と強制執行を許さず、戦争を止めるために、三里塚闘争を大闘争へと発展させよう。
新滑走路10月着工を許すな
事務局員 伊藤信晴さん
NAAはもう一つ空港を作るような空港機能強化策を進め、この10月から第3滑走路建設の準備工事に入るとしています。広大な農地を奪い、自然環境を破壊し、騒音をまき散らす、この空港建設を許すわけにはいきません。
しかも、この政策はベトナム侵略戦争の激化の中で、成田空港建設が決定されたように、中国侵略戦争に向けた成田の兵站(へいたん)基地化であることは間違いありません。
この歴史の分岐点に立って、私たちは今こそ、この第3滑走路粉砕の決意を固めなければなりません。
北総台地の住民を信じ、依拠して私たちは徹底粉砕を闘いぬきます。
かつて反対同盟の戸村一作委員長は闘いの中で、勝敗を決めるのは敵に対する怒りの深さだと言い、また、市東孝雄さんの父・東市さんは、革命的祖国敗北主義を語り、日帝への怒りを表明していました。
先輩らのこうした怒りを私たちは受け止め、今こそ空港絶対反対の旗を高々と掲げて闘いたいと思います。
まずは、市東さんの南台農地を守り抜きましょう。そして、成田空港拡張反対署名を集めきって下さい。
三里塚は反戦闘争の最前線
全学連委員長 赤嶺知晃さん
全学連は、2月強制執行で市東さんの農地を踏み荒らし農地取り上げを強行した空港会社、国家権力を絶対に許しません。
岸田政権は中国侵略戦争を狙い、戦争体制構築のために成田空港の軍事利用に踏み切ろうとしています。市東さんの農地取り上げ阻止の闘いは反戦闘争の最前線であり、世界戦争を阻止する決戦です。
全学連は成田軍事空港粉砕に向けて、大衆的な実力闘争、反戦闘争をよみがえらせて闘います。
10月14日から九州・沖縄で「レゾリュート・ドラゴン23」という軍事訓練が始まり、中国侵略戦争への軍事計画を具体的に行う演習が行われます。これに絶対反対で僕らは闘いぬきます。労働者階級の国際連帯を強化し、自国政府打倒の内乱によって侵略戦争を止めていきましょう。
辺野古や三里塚や福島で起きていることの本質は労働者民衆の闘いを叩き潰して戦争に突き進むことです。
国家権力の狙いを打ち破る荒々しい実力闘争、反戦闘争を巻き起こし、三里塚闘争勝利へ共に闘いましょう。