北総の空の下で 汚染水放出 排外主義あおるな

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週刊『三里塚』02頁(1120号02面05)(2023/09/25)


北総の空の下で
 汚染水放出
 排外主義あおるな


 9月中旬、まだ日照りに悩まされる日々が続いています。千葉県各地に豪雨被害をもたらした8日の雨台風も20日間雨無しの畑には慈雨でしたが、芽が出た葉物はその後の高温と乾燥で枯れて蒔き直し。定植した白菜苗もぐったりして、結局市東さんも萩原さんも散水で凌いでいます。
 反対同盟は新しく空港拡張反対署名を始めました。気候危機問題一つ取っても、巨大空港建設は世界の流れに逆行するものです。
 さらにCO2をまき散らす究極の愚行が戦争です。以下東京新聞8・25本音のコラムからの引用です。「軍隊は世界の温暖化ガス排出の5・5%を占めるとの説もある。そこにウクライナ戦争。...7カ月間で1億㌧も余計にばら撒いたとの数字も。戦後復興にだって製造に大量の炭素を消費するセメントやコンクリートが必要、ガソリンを燃やす重機もフル稼働になります。...戦争なんかやってる場合じゃない」
 その戦争をあおっているのが日本政府です。汚染水放出強行を逆手に取って「日本の魚を食べて中国に勝とう」(右翼櫻井よしこの意見広告)の大合唱が始まりました。反対するのは非国民と言わんばかりです。福島第一原発は12年たった今も大量の水で冷やして再臨界を阻止している現状で、廃炉どころかデブリ取り出しの見通しさえ立っていません。原発推進への批判を中国に責任転嫁して、排外主義で一挙に「戦時下」を醸成しようとしている岸田政権と闘おう。
北里一枝

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