団結街道
週刊『三里塚』02頁(1119号01面06)(2023/09/11)
団結街道
東京拘置所で大坂正明さんと面会した。裁判では法廷の中に入ることがかなわなかったので、今回初めて直にお顔を拝見した▼面会室に現れた大坂さんは、青竹色? の鮮やかな濃いグリーンの上下の服を着ておられた。不当逮捕時よりも全体的にスリムで、伸びた髪は分けられ、何より優しい笑顔がまぶしかった。20分という短い時間だったが終始にこやかに歓談▼体調についてうかがうと、スクワットに励んでいるとのこと。最近は、あまりに暑いので運動場での運動が中止になることもあるそうだが、できるだけ日光浴に出ていると元気に語る。他方、鼻ポリープの治療はいまだ行われていない。何年も要求しているにもかかわらず治療を行わない拘置所の意図的な医療放棄は虐待そのものであり絶対に許せない▼三里塚現地では、反対同盟副委員長(当時)をはじめ4軒くらいの農家に援農に入ったそうだ。援農の中でも稲刈りが大変で、他党派と競い合って稲の束を運ぶのだが、慣れていないので足元がおぼつかなかったと懐かしそうに語ってくれた▼ただ、大坂さんの知る当時と状況があまりにも変わってしまっているので、現在のイメージがつかめないともおっしゃっていた。何度も図を描こうかと思ったが、やはり現地に来ていただくのが一番だ。風景は変われど、反対同盟農民の闘魂はますます盛んだ。三里塚の大地に大坂さんを奪還することをあらためて決意したい。