北総の空の下で 地球沸騰時代 環境破壊の成田拡張

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週刊『三里塚』02頁(1118号02面07)(2023/08/28)


北総の空の下で
 地球沸騰時代
 環境破壊の成田拡張


 17日から盆明けの農作業始動です。残暑というには過酷な気温が続いています。畑で空芯菜を収穫していて体温に近い気温になると吸い込む空気が熱い!と感じました。待ち望んだ雨ですが、台風が西にずれたため13日に降ったのみ。その後の単発的な雷雨も強い日差しにかき消されて、畑の乾燥は止まりません。今年は早くに土寄せして地面が見えないほど繁っていた南台農地の里芋が、変色した葉をよじってようやく立っている様を見るのはつらいです。市東さんも萩原さんも雨予報を待って人参の種まきをしたのですが、この猛暑で芽が出そろうか。人参も里芋も冬の主力野菜だけに、心配の種は尽きません。
 7月の世界の平均気温が観測史上最高になったのを受けて「地球沸騰時代の到来」と警鐘を鳴らした国連事務総長発言は衝撃的でした。森林や海洋などの自然が1年間に吸収してくれる二酸化炭素量は180億㌧ほど、世界中の排出総量は340億㌧ほど、これでは沸騰化も必然です。しかも70%近くは日本を含むほんの十数か国の排出量です。
 この現状を受けて、空港の縮小は世界の趨勢になっています。この流れに逆行し、右肩上がりの空港需要という幻想にしがみついているのが成田空港会社です。広大な田畑や森林、水系を破壊する第3滑走路建設を進めようとしています。周辺住民の生活を守るのはもちろんのこと、地球環境を守るためにも、空港拡張反対の新署名に御協力を。
北里一枝

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