団結街道
週刊『三里塚』02頁(1117号01面06)(2023/08/14)
団結街道
隅田川花火大会など、コロナ下で中止していた花火大会が復活しつつある。千葉県でも水郷おみがわ花火大会が4年ぶりに開催された。幸運にも時間が取れたのでのぞいてきた▼花火よりもあまりの若者の多さに驚いた。交通の便が極めて悪いこのど田舎にどこからどうやって来たのだろうか。浴衣を着た若者がひしめき合い、屋台のたこ焼き、焼きそば、焼きイカ、りんご飴などをほおばりながら祭りを楽しんでいた。焼きとうもろこしが好きだった少年時代の記憶が甘酸っぱさとともによみがえる▼日常の憂さを晴らす非日常のひと時すらコロナ下で奪われていた若者の青春に思いを馳せつつ、私自身うん十年ぶりの花火大会を一人で見学。火薬を入れなおす手間のかかった江戸時代。次の花火が揚がるまでの合間は二人の仲を深める重要な時間だった。現代の「スターマイン」(速射連発)は迫力はあるが、ずいぶんとせわしない▼ウクライナ戦争による原材料価格の高騰などで千葉県でも御宿や鴨川の花火大会が中止となった。資金不足なら別にたくさんの花火を打ち上げなくても、ゆっくりと時間をかけて打ち上げれば若者受けもいいはずなんて、戦争を進める帝国主義擁護ともとられかねない考えがふと頭をよぎったが、封建的で時代遅れの考えだと思い直した▼一度火が付けば、スターマインのごとく帝国主義打倒の反戦闘争の先頭に立つに違いない。8・6広島での勇姿を見よ。