北総の空の下で 農楽まつり 南台決戦へ活力充填

投稿日:

週刊『三里塚』02頁(1116号02面05)(2023/07/24)


北総の空の下で
 農楽まつり
 南台決戦へ活力充填


 梅雨明け前の一雨を切望しましたが、から梅雨のまま気温はうなぎ上りで、昨年までとはレベルが違う猛暑と干ばつとの闘いが始まりました。一方、梅雨前線の北上と共に各地で未曽有の豪雨被害が出ています。世界規模で起きている気候変動の大きさに、事態の深刻さを痛感します。
 2日の農楽まつりは、三里塚闘争の底力を発信する集いになりました。2月の激闘からわずか5カ月足らずで市東孝雄さんの営農体制をほぼ再建し、畑は変われど祭りを楽しむ余裕もできました。
 執行の翌日、市東さんが「さあ第2ラウンドだ。取られたものは新しく作る」と宣言。家の脇の空き地を整備して、物置、育苗ハウス、トイレ、作業ハウスを次々に再建しました。底地の多くは空港会社の所有ですが、連中は事後承認するしかありませんでした。建てて当然だという市東さんの迫力と、逮捕者の取調官いわく「機動隊がトラウマに陥る」ほどの実力闘争をやり切ったからこそ、勝ち取った地平です。
 農楽まつりの会場は集会場として使ったことのある萩原富夫さんの畑です。無駄な誘導路を次々に作った時期に東峰の森を破壊して囲い込んだ畑です。木々と畑の黒土に癒やされながら歌い踊り食べて飲んで、南台農地決戦へ秋に向けエネルギーを充填しました。
 ウクライナ戦争の殺人と破壊は増長の一途です。三里塚は反戦の砦として、環境と食糧を守る大地として、ますます存在感を高めています。
北里一枝
このエントリーをはてなブックマークに追加