発言から 軍事空港阻止を

週刊『三里塚』02頁(1115号01面02)(2023/07/10)


発言から
 軍事空港阻止を

楽しく元気に農地死守貫く
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 みなさんお疲れさまでした。今日は前日までの雨も吹っ飛ぶようなみなさんの勢いの良さで天気も晴れました。
 強制執行以来いろいろな面でみなさんに本当に助けていただきました。見た方もいらっしゃると思いますが、ハウス2棟とトイレを建て、8月30日にはユニットハウスを2棟、6畳2つなんですけど、納品されることになりました。
 今までと違って20人以上の集まりはむずかしいいんですけど、今度はクーラーも入っていますので、夏の暑い時にちょっと顔を出してもらえれば、涼しんでもらえると思います。
 今日はいろいろな発言とか音楽もあり、何か国際的になってきたなと。今までと違った横の広がりが出てきました。これからも闘いはまだまだ続きます。
 新年のあいさつから、「今年は皆さんとともに楽しく闘いましょう」と言ってきました。そういう意味でも、これからみなさん元気よく、空港反対、軍事空港反対、農地死守、この闘いを続けていきたいと思います。
 どうかみなさん、一つよろしくお願いいたします。

廃村化危機に直面する芝山
 事務局員 伊藤信晴さん

 強制執行から半年近くになります。私たち反対同盟は農地死守・実力闘争で57年間闘いぬいております。世の中は激しく動いています。市東さんは農地を取られても平常通り営農活動を続け、再建を行って一歩一歩前進しています。
 今、空港機能強化によってとんでもない事態が作り出されております。芝山町3千軒のうち150軒が敷地内として移転し、250軒が騒音を理由に移転します。3千軒の中の400軒がこの町からなくなるというのは非常に危機的な事態です。
 一方出生はここ2〜3年、25人、23人、25人と、本当に廃村化の寸前であります。こうした犠牲の中で、見返りとして10年後、芝山町は全国一位の財政優良の町になると言われています。
 この町当局が言うところの財政日本一のこの事実は芝山町民は非常に冷ややかに受け止めております。町民が元気になることが決定的であるのに、それなくして財政がうるおっても何にもならない。そうした声が圧倒的です。
 私たちは今一度この空港建設というものをハッキリとつかみ直していきましょう。
 芝山廃村化阻止、市東さんの農地死守、軍事使用をさせない、農業を守る、そうした本当に根底的な変革を求め、市東さんの南台農地を守らなければなりません。
 社会のすべてを変えるため市東さんと共に全力で決起することを心から訴えます。

統括センター化撤回させる
 動労千葉委員長 関道利さん

 市東さんの奪われた畑を見て下さい。フェンスで囲われただけで何もされていません。結局、戦争をするために反対同盟のような反対運動をつぶすそういう施策として国家権力は攻撃をかけてきたと思います。
 5月にG7広島サミットがありました。それは核武装も辞さずという戦争会議でした。それへの闘いにも徹底的に弾圧を加えてくる国家権力を許すことはできません。
 私たちは昨日、第88回定期委員会を開催しました。その中で今年の春闘をあらためて振り返りました。正規職にはいくらかのプラスはありましたけど、非正規の賃金は一切上げない。そういう状態です。そういうことを許しておけば、どんどん非正規化が進む社会になると思います。断じて許さず闘いたいと思っています。
 昨日の7月1日から統括センター化という攻撃が行われました。運転士と車掌がいる運輸区を縮小し、一つの事業所にする。そして、今日は運転士、明日は車掌、もっと言えば午前中は運転士、午後から駅とか、そういう何でも屋になれという攻撃が仕掛けられています。労働者の誇りが踏みにじられる攻撃を断じて許すことはできません。撤回に向けて私たちは闘っていきます。
 この千葉の地で反対同盟と動労千葉は共に歩みながら闘ってきました。市東さんの農地が奪われましたけど、まだ残っています。そこを守り、私たちは反対同盟、市東さんと共に車の両輪として共に闘っていきます。

三里塚に学び闘いの継承へ
 全学連 齋藤晴輝さん

 私は、2・15強制執行を迎え撃って闘い、サミット粉砕デモを呼びかけ不当逮捕されたが不起訴釈放された。容疑は窃盗と言うが、農地強奪の張本人である千葉県警に「機動隊の書類を奪った」などという罪ならざる罪を裁く資格などない。私の釈放は、広島現地で闘われたG7粉砕デモの勝利が勝ち取った奪還だ。
 金融危機、政治危機にあえぎ、戦争にしか活路を見いだせない帝国主義諸国の頭領どもが広島に集まり「中国・ロシアの核は悪い核、G7の核は役に立つ核」という許しがたい宣言を発した。
 戦争当事国の大統領であるゼレンスキーを招いて行われたこのサミットを決定的な転換点として、ウクライナ戦争はこれまでとは次元の違う激化・拡大情勢下にある。帝国主義の側にも、ロシア・プーチンの側にも一片の正義もない。労働者人民の国際反戦闘争を爆発させ、この戦争を直ちに止めよう。ウクライナへの武器輸出を狙い、沖縄・琉球弧のミサイル基地化を進める改憲・戦争の日帝岸田を一刻も早く打倒しよう。
 全学連は昨年11月以来、天神峰農地死守決戦に全身全霊をかけて突っ込むなかで、三里塚闘争の正義・豊かさ・勝利性を、まさに身をもって学ばせてもらった。この経験が全学連の決定的な飛躍となった。三里塚を全力で闘ったからこそ、G7粉砕闘争の爆発を勝ち取ることができた。
 先日、援農に入った。三里塚の日常はわれわれの日常となり、市東さんの農地や離れがわれわれにとっても命と同じ闘いの場になっていた。あの慣れ親しんだ天神峰の畑に行くことはできない。強制執行への煮えたぎる怒りを、悔しさを新たにした。同時に、闘いを我がものとして継承するとはこういうことかとも実感した。
 強制執行当時には高校生だった新入生も三里塚に触れ、G7粉砕デモに決起した。太郎良さんが「逮捕された当該の闘いを引き継いで」と言ってたが、われわれは、まだ三里塚の闘いの一部を引き継いだに過ぎない。「戦争の時代こそ国家権力と実力非和解で闘うんだ」「三里塚で勝って革命をやるんだ」。先輩方からこの立場を引き継ぎ断固勝利への道を進む。

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