大地のひびき 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1114号02面08)(2023/06/26)


大地のひびき 投稿コーナー

牛久で実力闘争を報告
 首都圏学生 福田 薫

 6月11日、茨城県の牛久市中央生涯学習センターで「若者の現地報告/三里塚と沖縄と広島」と題した企画が、地元で活動する市民団体である環境学習同好会の主催で行われた(写真)。私はこの企画にお招きいただき、2・15三里塚強制執行阻止闘争と5・15沖縄闘争、5・19G7広島サミット粉砕闘争に参加した学生として報告とディスカッションを行った。
 報告では、これら三つの闘いの根底に貫かれているのが、一方での米欧帝国主義と日帝・岸田政権による中国侵略戦争=世界戦争・核戦争への突進と、他方でのそれに対する戦争絶対反対の闘いであることを強調。反対同盟のDVD「天神峰農地強制執行との激闘の記録」で2月15日の闘いの様子も共有しながら、激突の時代を切り拓いている反戦闘争の今を伝えた。そして、全参加者に反戦決起を呼びかけた。
 ディスカッションでは参加者から自由な意見が出され、議論が深められた。三里塚に背を向け、サミットに際しても翼賛に回った既成「左派」に対する疑問や、「暴力」をどう捉えるかなど、核心的なトピックにまで議論が及んだ。そうした点について、私たちの闘いの根本にあるのは、誰かにお願いするのではなく自分たち自身の手で戦争を止め社会を変えるという路線であることを確認した。
 終了後には「暴力と聞くとよくない印象を抱きがちだが、機動隊の暴力に対してはやはり実力で闘わないと勝てない」という感想を口にする方や、「できることをしたい」と産直のパンフレットを持ち帰る方もいた。私たちが戦争と革命の時代にいることを共有し、運動の輪を広げる有意義な企画にすることができた。これからも地域や学園に実力闘争の息吹をもたらし、団結を拡大すべく頑張ろう!

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