新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 弾圧を粉砕したぞ 次は8・6広島だ 三里塚現地闘争本部員 平井雅也
週刊『三里塚』02頁(1113号02面04)(2023/06/12)
新版・現闘員奮闘中!日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
弾圧を粉砕したぞ
次は8・6広島だ
三里塚現地闘争本部員 平井雅也
(写真 奪還後に萩原さんの畑で【31日】)
5・11弾圧を、完黙・非転向で粉砕し、勝利して戻ってきました!
反対同盟の皆さん、仲間の皆さん、本当にありがとうございました。
5月11日のまだ6時台の早朝、萩原さん宅の援農に向かうため身支度をしていると、千葉県警が襲撃してきました。家宅捜索令状が提示されようとしている時に、私は仲間から引き離されて、令状逮捕となりました。
令状に書かれていた「容疑事実」は、誰かも分からない2人と共謀して、2月15日の午後10時23分頃、市東さん宅付近の路上で、23歳の機動隊員の胸ぐらをつかんで両手で引っ張り、右腕を頸部に巻き付けて脇に抱えて締め上げ、ヘルメットの上から頭部を右手の拳で複数回たたくなど妨害行為を行った、と。
強制執行に現れた機動隊は、ただそこにいたという事実だけでも、農地強奪の押し込み強盗そのものの罪業を負っています。「Go to hell!」ってなもんです。
広島サミットでも、帝国主義強盗の頭目どもが集まってきます。強制執行阻止決戦で機動隊のヘルメットや盾が引っぺがされたように、あろうことか広島の地で核兵器を振りかざしながら平和をかたるその正義ヅラが引っぺがされ、核戦争会議としての正体が暴き出されることを恐れての卑劣な予防弾圧に絶対に屈するわけにはいきません。
取調官は、若い刑事でした。パソコンを開き、液晶画面を見ながら入力済みの質問を読み上げていきます。時々まとめて「黙して語らず。」と入力し、署名・押印なしの調書が完成です。そんな取り調べが続いた10日目、遠山の金さんが桜吹雪を見せる場面を思わせるように急に芝居がかった口ぶりになったかと思うと、「前進チャンネル」の動画からプリントアウトしたという画像を見せられました。取調官は、動画だけど動かぬ証拠だと言わんばかりにドヤ顔です。
それこそ「目ん玉ひんむいてよーく見ろい!」ですね。令状に「路上」と書いてましたけど、市東さん宅の庭の中です。この瞬間だけを切り取っても、裁かれるべきは機動隊であることは歴然としています。裁かれる前にしばかれた、とかいうだけのことです。
ぜひ、「前進チャンネル 市東さんの農地死守!2・15三里塚決戦③」を観てみてください。機動隊が市東さん宅の敷地内に襲撃的に侵入しようとしたことに端を発する1分余りのもみくちゃの激突の中で、殊更に3人の共謀による「容疑事実」があったとするのは、あまりにも露骨なでっち上げであることがよく分かります。
サミット闘争が勝利的に闘われたことの報は、獄中闘争を闘う上で最大の激励となりました。勾留理由開示公判では、仲間たちと熱い交歓。1ミリも揺らぐことなく転向強要をはね退け、完全勝利で帰ってきました。
獄中では『資本論』第1巻をイッキ読み。ゆっくり体を休めることもできました。欠乏していた必須アミノ酸ならぬ「必須ネコさん」は、奪還後にさっそく市東さん宅で大量摂取。さあて、まずははびこっているであろう雑草どもをねこそぎにしてやりましょうか。
もう一つ。サミット闘争に参加できなかったのは、やっぱり残念です。これはもう、8・6広島は行かないわけにはいきませんね。実は私、何の因果か広島には一度も行ったことがないのです。今度こそ、リベンジ。機動隊よ、石鹸で首をよく洗って待っていろ!