サミット弾圧打ち破った! 奪還された仲間たちの喜びの声

週刊『三里塚』02頁(1113号01面02)(2023/06/12)


サミット弾圧打ち破った!
 奪還された仲間たちの喜びの声

(写真 奪還された4同志が成田市天神峰で市東さん、伊藤さんと合流【5月31日】)

(写真 機動隊を徹底的に打ちのめした【2月15日】)

さらに内乱的闘いへ
 全学連 齋藤晴輝さん

 昨年の全学連大会で、赤嶺委員長を先頭に新たな執行部体制を打ち立てたわけですが、発足当初は逮捕経験のある学生が一人もいませんでした。そういう非常にクリーンな全学連中執だったのですが、この3か月で半分が次々と逮捕され、「極悪犯罪者集団」となったわけです(笑)。
 僕自身も初逮捕でしたが、やはり外との団結を確信し何も心配することなく獄中闘争を完黙非転向でやりぬくことができました。とりわけ多くの学生から大衆的に激励のメッセージをもらい、あるいは奪還闘争、勾留理由開示公判にも多数決起してくれてものすごく勇気づけられました。囚われの身であってもそういう団結の中に自分は生きているということをはっきりと実感することができた。だからこそ完黙を貫いて闘うことができたと思っています。
 実家にも不当捜索が入りましたが、家族が警察に対して毅然と対応し、「前進」、全学連大会議案以外の不当な押収を阻止しました。運動をやめさせるために家族関係を使って分断するのは権力の常套手段ですが、地区の同志も含めてみんなの協力で粉砕できました。
 成田警察署は外の音が非常によく聞こえる建物です。私の最初の取り調べの時、宣伝カーで激励行動に来た伊藤信晴さんのよどみなく力強いアジテーションがはっきりと聞こえてきて、刑事たちは苦虫をかみつぶしたような顔で押し黙ってしまい、取り調べ自体が粉砕されました。
 G7広島サミットを前に、三里塚勢力、革共同をこれ以上野放しにはできないという敵の焦りからの弾圧だったことは明らかですが、そのもくろみは見事に粉砕されました。こんなでっち上げ弾圧で団結が崩され、全学連の戦闘力がそがれることはまったくない。サミット粉砕闘争をやりぬいて、全世界に反戦反核の声をとどろかせた。本当に偉大な勝利であるし、今後も内乱的な闘いの爆発に向けて進みます。
 今回の獄中闘争であらためて、狭山闘争の勝利の決意を固めました。石川一雄さんが逮捕された時も今の私と同じくらいです。私は20日程度で出られましたが、石川さんは一審死刑、二審無期懲役判決。部落差別、重刑攻撃という性質から軽々しく「共感した」などと言えませんが、長期獄中を強いられた石川さんの怒りの深さを垣間見たと思っています。
 狭山闘争勝利へ一段と力を入れ、広島で逮捕された仲間を奪還するために、全力で闘います。

三里塚との血盟固く
 前進チャンネルキャスター 石田真弓さん

 私がいた山武警察署では、日帝・岸田政権の応援団というか、維新の会の機関紙のような産経新聞を毎日読めました。
 核兵器を遠い将来になくしていくということと、現在においては抑止力としての核を保有する、核武装するということの間にはまったく矛盾がないんだということが連日社説に載り、あるいは論説委員が語っているわけです。G7にはゼレンスキーまで呼ばれました。戦争に向けての理論武装を産経は日々読者に行っていたわけです。
 われわれはサミットの広島開催が決まった段階から、これを絶対に決戦にして実力で粉砕することを意識的に追求してきました。そして2月には市東さんの天神峰農地に対する強制執行があり、その弾圧が今回来たわけですが、強制執行そのものがサミット開催へ向けての国家権力の意思として行われたものであったと考えます。
 NATO・米帝とロシア・プーチン政権によるウクライナ戦争を許さず、中国への侵略戦争、世界戦争へ向けた帝国主義首脳の会議を粉砕する闘いとして、帝国主義との真正面からの激突をやりぬく。そういうわれわれの前進を押しとどめようとしてかけられた弾圧でしたが、逆に闘志に火をつけただけでした。
 奪還された日に市東さんのもとに伺ったところ、「共に信念を貫いてがんばりましょう。私もがんばります」とおっしゃってくださいました。日本階級闘争における三里塚の持つ位置、反対同盟との血盟の強固さをあらためて感じます。
 中では星野文昭さん、暁子さんの「あの坂をのぼって」を読みましたが、文昭さんがいう「この世界に一人でも抑圧されている人がいる限り、自分が解放されることはない」という精神こそ共産主義の神髄だと思う。これが闘いの中に貫かれた時に、われわれの闘いはもっと力を持つし、労働者の力を一層引き出すと感じました。
 また、本多延嘉著作選を通読しました。本多さんの頃とは質も規模も違うけれど、一昨年の五輪粉砕闘争を皮切りに、今がまさに闘いの中で組織を作りその中で飛躍を実現する過程であると、実感しています。
 闘いがますます前進する手応えを感じます。がんばりましょう!

機動隊は粉砕された
 神奈川労組交流センター 上田豊さん

 逮捕は5回目でしたが三里塚では初逮捕です。今回、全学連の同志とともに労組交流センターの一員として闘ったことを誇りに思います。
 5月31日までの勾留中、取り調べはほぼ毎日ありました。取り調べ刑事は前進チャンネルや全学連Twitterをよく観ているようで、「動画が今回の事件(「窃盗」「公務執行妨害」容疑)の証拠、犯罪を証明することになっている」とか言っていました。しかしそれって、完全武装した数百の機動隊が反対同盟と全学連を先頭にした私たちの部隊の力でズタズタに粉砕されたということではないですか。
 反対同盟の皆さんの警察署への弾劾・激励行動が、権力に打撃を与えていることが取り調べでよくわかりました。本当にありがとうございました。
 反対同盟の旗には赤地に白の輪が3つあります。闘いの中での〈労・農・学〉の団結、何よりも中核派との血盟が日々国家権力の攻撃を打ち破っていることを改めて実感しました。
 階級的労働運動をよみがえらせ、三里塚闘争勝利、空港廃港へ全力で闘います。

※三里塚現闘同志のアピールは2面現闘日誌に。

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