新版・現闘員 奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 核戦争への道許さず 被爆地で「岸田打倒」 三里塚現地闘争本部員 土屋栄作

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週刊『三里塚』02頁(1112号02面03)(2023/05/22)


新版・現闘員 奮闘中!日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 核戦争への道許さず
 被爆地で「岸田打倒」
 三里塚現地闘争本部員 土屋栄作




 G7広島サミット粉砕闘争に参加した。
 全国から動員された2万4千人の警察官が戒厳令の予行演習とばかりに広島の町を制圧し、移動の自由を制限。戦争会議サミットへの協力を淡々と求めている。こんなことを許したら本当に戦争になる。そう感じた。
 だが、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の仲間を先頭に、「帝国主義による核戦争会議がG7サミットの本質であり、粉砕あるのみ」と粘り強く街宣活動やデモが行われてきたこと。県警による不当なデモ規制と徹底対決し、訴訟も辞さず30回も折衝を重ねて勝ちとったデモコース。そうしたアドバンテージのもとで撃ち抜かれた7波のデモは、日本のマスコミの無視抹殺にもかかわらず圧倒的な注目を浴び、膨大な人々の意識の変化をもたらし、反戦闘争つぶしの狙いを粉砕した。
 その先頭に立ったのは全学連だ。東京五輪粉砕闘争を皮切りに、沖縄「返還」記念式典粉砕、スクラムデモに立ったクアッド粉砕闘争、国葬粉砕など数々の実力闘争を打ち抜き、数カ月に上る市東さん農地強奪強制執行との闘いで培った団結力は2月強制執行阻止決戦本番で国家権力・機動隊数百の暴力と真っ向から立ち向かい、素手で12時間にわたって互角に渡り合った。三里塚決戦で「闘えば勝てる」「機動隊恐るるに足らず」そう確信した全学連の仲間は、新入生歓迎の闘いと共に杉並区議選に総決起。革命的な宣伝・扇動を練り上げ、革命的大衆行動を組織し、満を持してサミット決戦へと上り詰めたのだ。
 サミット開催前日の18日、学生を中心に、封鎖される直前の平和公園・元安橋付近での街宣。警察は予定時刻を過ぎても暴力的に排除できない。敵のもろさが露呈した。
 同日午後6時半、日米首脳会談が行われる会場直近の旧広島市民球場前に全国から250人の仲間が集まりデモに立った(写真上)。その先頭には飛び入り参加の地元の若者が立ち「戦争反対・サミット粉砕」と怒りのシュプレヒコールを上げている。デモ解散地点の直前、太田蒼真全学連副委員長(広島大学学生自治会)への狙い撃ち逮捕。折られたのぼりやプラカードが散らばるなどその場は騒然となったが、飛び入り参加の若者は一切動じず弾圧への怒りをたぎらせていた。
 19日午後のデモ後に、これから広島中央署に抗議に行くぞと宣言しているにもかかわらず連携不足で警察は右往左往。われわれが到着すると、あわてて「集会の扇導(ママ。正しくは扇動)をやめなさい」という手書きの紙を掲げた。動員された石川県警や新潟県警に何の迫力もなくただただうなだれている。他方で不当逮捕の怒りに燃える数百人の「太田君を今すぐ返せ」の声が官庁街に響き渡った。(写真下
 被爆地ヒロシマの名で核戦争を準備するペテンなど絶対に通用しない。被爆者を始めとした怒髪天を衝く怒りは核と戦争をなくす、帝国主義打倒まで決して止むことはない。実力闘争の思想と実践にますます確信を深める全学連と共に不当逮捕された8人の仲間を奪還しよう。改憲・戦争に突き進む岸田政権を打倒しよう。

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