全学連が新歓集会開く 三里塚連帯で講演と交流

週刊『三里塚』02頁(1110号01面03)(2023/04/27)


全学連が新歓集会開く
 三里塚連帯で講演と交流

(写真 「国家権力と一歩も引かず闘い、共に社会を変えよう」との太郎良さんの訴えに聞き入る【15日】)

(写真 太郎良陽一さん)


 4月15日、全学連主催の三里塚闘争連帯の新入生歓迎集会が都内で開かれ、新入生、全学連と反対同盟決戦本部長の太郎良陽一さんとの交流が行われた。
 2・15〜16激闘の記録と前進チャンネルの三里塚闘争紹介の動画の後、天神峰やぐら戦士である長江光斗全学連副委員長と今井治郎さんがあいさつ。太郎良さんの講演、質疑応答となった。質疑では、太郎良さんの個人的な三里塚闘争史の話(本紙961号参照)も含め、若い学生を激励し、交流を深めた。
 最後に、二川光三里塚現地行動隊長が、三里塚現地への結集を呼びかけ論議をまとめた。

太郎良さんの講演要旨

 2月15日の昼間には150人の方たちが集まって「執行を阻止するぞ」となりました。
 市東さんは、家の前の団結街道封鎖のときも、1人で立ち上がって闘って逮捕されましたよね。「そんなことは絶対させない、みんなで態勢を取ろう」という意気込みがずっとあり、闇討ちだけは絶対許さないと闘ってきた。それで当日、みんなでスクラム組み、真正面から機動隊と闘えました。夜に来ざるを得なかったのは奴らの常とう手段。こっちはそれを、半分予測しながらスクラムで対決することまでは想定していました。
 それで自分も倒されましたが執行対象地の中に入って周りを見ながら闘い、その後機動隊が押し寄せ排除された。だけどそれで終わらず、市東さん宅前でまたみんなと合流した。それからですよね。萩原富夫君がフェンスの上にのぼってあんな激しく抗議をやっていたんです。それ以降、全学連の矢嶋さんが、中に入って「入れるよー」。その辺から雰囲気が変わった。俺も中に入って、そっからゴンゴンゴンゴン盛り上がっていった。
 全学連の粘り強さ。突撃性というのに本当に感心しました。あれがあったから朝までみんなのエネルギーが維持できた。やり抜いたから、「俺らはこれで負けてねえぞ、やれる」っていう勝利感がはっきり芽生えた。本当に感謝しています。
 成田空港は資本主義の象徴です。資本主義を根本から変えないとダメだと強調したい。戦争も人殺しでも金もうけする最悪の資本主義。生活、農地、環境を、ぐちゃぐちゃにして金もうけのために何かを作る。それをやめさせる運動が三里塚闘争です。戦争・国策を止めたいという学生の情熱・エネルギーを実感しました。今後も幅広く深く、がんばって下さい。

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