ピンスポット 成田周辺住民が飛行中止求め提訴 騒音下138人が原告に 眠れる夜と静かな朝を!
週刊『三里塚』02頁(1109号01面04)(2023/04/10)
ピンスポット
成田周辺住民が飛行中止求め提訴
騒音下138人が原告に
眠れる夜と静かな朝を!
航空機騒音の被害を受けている成田空港周辺住民138人が3月31日、国とNAAに対し、夜間早朝の飛行差し止めを求め千葉地裁に提訴した。(写真)
芝山町、多古町、横芝光町、成田市、茨城県稲敷市の住民からなる「成田空港騒音被害訴訟団」は「眠れる夜と静かな朝を取り戻したい」を合言葉に、午後9時から午前7時までの離着陸禁止と航空機エンジンの停止を求めている。
成田空港の運用時間は現在、午前6時から午前0時半。「更なる機能強化」で午前5時から午前1時に拡大しようとしている。
記者会見で原告の住民は、「将来の生活環境を守りたい」「深夜早朝に数十秒に1機が飛んでいる」「今も人間らしく生きられない」「金のためにだったら何でもやるというNAAをただしたい」などと訴えた。
弁護団は「同じ内陸空港の大阪空港は9時から7時は飛行禁止。日本で最もひどいのが成田。騒音は健康被害をもたらす公害だ。ヨーロッパでは強い規制がかかっている。ぜひ現地で実際に騒音を聞いてもらいたい」と話した。
(土屋栄作)