新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 機能強化粉砕を 物品を取り戻して 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

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週刊『三里塚』02頁(1108号02面02)(2023/03/27)


新版・現闘員奮闘中!日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 機能強化粉砕を
 物品を取り戻して 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 萩原さん宅で切り干し大根の袋詰め【3月6日】)

 強制執行から早1カ月余り。離れや作業場などから奪い去られていた諸々の物品は、3月16日に裁判所から空港会社に管理が移されて、ようやく返却されることとなりました。奪われていた物品は、コンテナハウスで保管されていたものだけでも実に5棟分がありました。明らかに、段ボール箱に入れられるものは手当たり次第に詰め込んだという具合でした。何もかもごちゃ混ぜです。その中から必要なものを選り分けて取り返してきました。
 「食べ物はもう無い」なんて言ってましたが、なんだか汁がにじみ出ている箱を開けてみると、作ってる途中だった切り干し大根が中で腐っていました。きっと、見つからずじまいの完成品の切り干し大根も、食べ物と認識さえされないまま、がれきと一緒になったに違いありません。こんなところに、農民殺しの強制執行の本質が露骨に表れています。
 大型の保冷庫も取り戻し、新設した母屋脇の物置に設置しました。「No Farm,No Life.農地死守」の看板も奪還し、保冷庫の敷板としました。「死守」の文字がちょっとはみ出て面影を残しています。保冷庫にはお米のほか野菜の種が収められました。そして、作業場にあった時と同じく、保冷庫の下の隙間には猫たちが配置し、ねず公どもに目を光らせます。種子死守ニャ!?
 それはさておき、大体のものは揃ったので、やれる農作業も限られていたこのところの日々ともおさらばです。安定した営農を土台として、反転攻勢へ本格的に撃って出ていく時が来ました。3・26芝山現地闘争は、その第一弾の闘いです。
 そのちょうど1週間前となった3月19日には強制執行後2回目の空港周辺一斉行動が行われ、私も参加しました。
 横芝光町では、あちこちに機能強化による騒音拡大に反対する看板が掲げられています。私が担当したのはそういった看板は見当たらない地域でしたが、会えた人は大体好意的に迎えてくれました。反対同盟ニュースを手渡し、3・26闘争への参加を呼びかけました。
 ちょっと嬉しかったのは、小学生の男の子の言葉でした。刀っぽいのを振り回して遊びながら、呼んでくれたお母さんに向かって、「反対同盟ってカッコいい」ですって。強制執行と闘う反対同盟の姿に、『鬼滅の刃』の竈門炭治郎あたりと重なるものを感じたということでなのしょうかね。
 岸田政権と空港会社は、強制執行によって三里塚闘争をつぶし、それにより周辺住民の怒りの決起も押さえ込むことを狙っていたことでしょう。けれども、反対同盟は健在です。そして、強制執行はむしろ周辺住民の怒りに火をつけるものとなりました。寄せられた多くの怒りの声が、如実にそれを物語っています。こうした周辺住民と固く結びつき、3・26闘争の勝利から空港機能強化粉砕へと進んでいきます。
 空港機能強化は軍事空港建設に他なりません。反戦闘争としても今一段グレードアップした三里塚闘争は、強制執行粉砕の闘いに駆けつけ、また心を寄せてくれた全国の仲間と共に、反戦闘争の飛躍的前進の一翼を担っていきたいと思います。
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