第116回空港周辺一斉行動 「市東さんの野菜に誇り感じる」 共感・激励の声相次ぎ
第116回空港周辺一斉行動
「市東さんの野菜に誇り感じる」
共感・激励の声相次ぎ
3月19日、反対同盟と支援連絡会議は116回目の空港周辺情宣一斉行動を行った。前日、支援連絡会議は市東孝雄さんとともに雨の中、不当撤去された作業場・物置にあった保冷庫・トラクターなどの機械・農業資材の返還作業を総出で行った。それに続き強制執行攻撃を打ち返し団結を固める行動だ。
朝の打ち合わせは、天神峰・市東さん宅隣接地で行った(写真)。反対同盟の市東さん、伊藤信晴さん、太郎良陽一さん、支援十数人が参加した。伊藤さんが「市東さんの営農再建で、昨日も頑張ってくれた。第2ラウンドの闘いに弾みをつけよう」とあいさつした。続いて、市東さんが「強制執行の後、いろいろあった。昨日をもって必要なものは持ってきた。これから農業を再建する。大変なことをありがとうございました。これからまだ問題は出てきますが、頑張っていきますのでよろしくお願いします」と力強く決意表明した。
その後の発言では、空港機能強化の動きの一環として物流倉庫の建設計画の報道記事が取り上げられ、成田空港の改造=大再編の問題が論じられた。また、3月17日に行われた耕作権裁判の進行協議の内容、3月18日の動労千葉48時間スト総決起集会などの各報告が関係者からなされた。
今回の反対同盟ニュース第111号は、「強制執行への怒りを組織して、3・26芝山現地闘争の成功を勝ち取ろう」という内容だ。他にも、新たに始まった空港拡張さし止め訴訟の内容紹介、また強制執行に対する世界的な抗議として韓国・民主労総などからの激励などを取り上げた。打ち合わせ後、ニュースと3・26ビラを持ち各担当地域に打って出た。
伊藤信晴さんは、地元の白舛部落をまわった。相川の前の町長だった人は、今回が初対面だったが「伊藤さんは方々回っているようなのでいろいろ聞きたかった」と呼び止められた。彼は、「町の将来が不安だ。人口減少を何とかしなければ」と思いを語った。戦争切迫情勢に「うん、そうだな。政治家はしっかりしてもらわないと大変なことになる」と述べ、戦時中この辺りでも米軍の空襲があったことやコメ強制供出の話まで広がった。最後は「忙しいところ引き留めて悪かったね」と礼を言われ、交歓した。
周辺の多くのところで、市東さんへの心配と激励の声が続いた。ある女性は「市東さんが農業を元気でやり続けるのは、立派だと思う。自分の作っている野菜がいいものだという誇りを感じる。あんたも大変でもビラを配ってね」と激励した。また、空港拡張に反対し、買収を拒否している人は、「市東さんはどうしている」と天神峰にいられなくなっているのか心配し続けていた。市東さんの営農の継続について説明すると安堵(あんど)し、「世の中、不穏な動き。市東さんの強制執行は、それと一体」と同盟の闘いに期待した。
3・26現地闘争への結集の呼びかけには、あらかじめ参加を決めていた人などが次々と応じ、2・15〜16闘争の記録DVDを楽しみにしているとの声も聞かれた。