強制執行弾劾!市東さんと共に闘うぞ 権力との力勝負に勝った 奪還された3学友が決意表明
強制執行弾劾!市東さんと共に闘うぞ
権力との力勝負に勝った
奪還された3学友が決意表明
成田市天神峰の市東孝雄さんの農地と建物、三里塚芝山連合空港反対同盟所有のやぐら・看板を強奪した強制執行と闘い不当に逮捕・勾留されていた3学友を3月8日、不起訴で奪還した。市東さんの奪われた営農手段を取り戻す闘いも着実に前進している。闘いはいよいよ新たな段階へと突入する。国家・資本と非和解で闘い国策を阻み続けてきた三里塚闘争57年の地平が戦時下において若い世代をとらえつつある。「成田軍事空港粉砕! 農地死守・実力闘争」を貫く反戦・反権力の砦=三里塚の勝利へ全力を挙げよう。岸田は帝国主義強盗会議=G7広島サミット強行のために、戦後初の戦争当事国への訪問に踏み切った。ウクライナ戦争への本格的参戦、沖縄・南西諸島の軍事要塞化・戦場化を推し進め中国侵略戦争に突き進む岸田を今こそ打倒しよう。奪還された3学友のアピールを紹介します。
初逮捕は三里塚と決め
今井治郎さん
農地を取られたことは本当に悔しいけど、獄中に届く知らせで市東さんがただちに「第2ラウンドの闘い」に入っていることが分かったし、釈放後にも現地で営農の再建が進むのを見てきた。この3カ月の決戦で、市東さんが強制執行を受けても「これからも農業続けよう」というものをつくることができたのが一つ大きな勝利だと思う。
この勝利をつくった力はどこにあるのかというと、僕らが決戦を決戦として闘えたということがすごく大きいと思う。授権決定の通知が届いた11月24日から全国の学生は頭から突っ込んで、市東さんと信頼関係を作りながら連日の座り込みや街宣に決起して、強制執行当日も体を張って全力で闘った。2016年10月に1回目の最高裁決定が出た翌年の年初に、太郎良さんを決戦本部長として決戦本部を立ち上げて着々と作ってきたものが土台にあって、それが花開いた結果だと感じている。
僕は今回初逮捕だったが、ずっと自分が初めて逮捕されるのは三里塚で市東さんの農地を守る時だと心に決めてきたから、本当に誇らしい。獄中では僕自身が完全黙秘・非転向で闘うということが何よりだけど、みなさんから届くメッセージが予想していたより嬉しくて、現地での闘いも救援運動も本気で闘って、仲間と団結を作っていくことが運動への求心力を作っていく大きな力になっていくんだと実感した。
3人の不起訴釈放は、本当に国家権力との力勝負で勝った結果だ。僕らが戦っている姿はマスコミなどにばっちり撮影されていたけれど、権力は救援運動の広がりを見て、このまま3人を獄中に留め置いたら三里塚で始まった内乱的な事態が全国に波及することに恐怖したんだと思う。
これから国会や5月のG7広島サミットなど、さらに激しい闘いが続くが、団結・陣形を崩さずに、さらに闘いを戦闘的にやっていきたい。一緒に闘いましょう。
「ベトナム」が見えた
全学連書記長 長江光斗さん
みなさんの力があって奪還されたと思っております。獄内外が闘いで一つになれた。本当にありがとうございます。
必死に抵抗し、やぐらの上から機動隊と徹底的に対決することができた。三里塚の誇りある闘いを引き継いだ者として誇りに思いたい。
やぐらの上からは何が見えていたのか。
本当に許せない蛮行の限りをNAAと千葉県警が尽くしていました。重機が農地を踏み荒らし、同時にビニールハウスの中を物色したり、星野文昭さんの墓を土足で踏み荒らしたりと。国家権力は農民の気持ちを一切理解していない。徹底的に非和解であり、一片の正義性もない。
その時に感じたのは、重機が農地を踏み荒らしている様子は、ベトナム戦争の時に田んぼを戦車が踏み荒らしていったのとまったく一緒じゃないかと。本当に戦争と一緒のことをやっているんだなということを感じました。だからこそ絶対に許しちゃいけない。
ベトナム戦争の時は、ベトナム人民が怒って決起し、全世界に闘いが広がっていった。やはりこの闘いをどんどん広げ、発信し、一緒に闘おうと呼びかけ、国際連帯で絶対に戦争を阻止する、岸田政権、世界中の資本家階級を打倒していく闘いにつなげていきたい。
今回、NAAと国家権力は強制執行で反対同盟の運動をつぶし、三里塚の闘いを終わらせるつもりでやってきたが、それが墓穴に転じている。
逮捕された後、仲間が全国で本当にたくさんのビラをまいてくれた。その中心を担ってくれたのは年末年始をはさんだ3カ月の間に三里塚の地を踏んだ学生です。この強制執行との闘いを通じて全国の学生が今立ち上がり運動が広がっているということをひしひしと感じております。市東さんも「闘魂ますます盛んなり」と言っていますが、僕ら一人ひとりも一つレベルアップした。多くの学生がますます三里塚に来てくれるということが今後必ず起きると思っています。どんどん広げる闘いの第一歩にしていきたいと思っていますので、今後もよろしくお願いします。
弾圧は敵の恐怖の表れ
飯田駿介さん
獄中闘争21日間へのご支援ありがとうございました。皆さんに勇気づけられて闘うことができました。
勾留理由開示公判でも僕が入廷したところですぐに数名の傍聴者が裁判長の退廷命令で持っていかれました。その人たちは他の2人が入ってくるのを見ることができなかったんです。ありがたくてぼくは爆笑しちゃいましたが。
強制執行で農地が取られて悔しい気持ちはもちろんありますが、僕は逮捕されるまで機動隊に3回くらい引っこ抜かれています。国家権力はそのくらいのことでは逮捕しないように、ニュースにならないようにと意思一致をしていた。だから夜中に強制執行も来ました。
でもそれでもぼくたちが突破して、闘いを爆発させたところに向こうは恐怖した。向こうの恐怖の表れとして逮捕はあったなと思っています。
強制執行は明らかに正当性も何もないのですが、岸田が来年の任期までに改憲すると明言する中で、こういう弾圧がこれからどんどん激しくなっていくだろうと思っています。
獄中でいろいろ本を読みました。ある本に書いてあったのですが、60年安保闘争で羽田空港の郵便局で働いている人が、全学連みたいに闘おうと思ったという話を読んで、こういう社会に大きな影響力を与える闘いを僕たちも今やっているんだなと思うんです。
各大学、職場、地域で本当に戦時下の弾圧というのが激しくなっているし、逆にその中で直接僕らと関係ないところで立ち上がっている人がどんどんいる、そういう人たちに勝利の展望を与える闘争になったなと思っています。
これから、今回の弾圧を数十倍、数百倍、数千倍にして中国侵略戦争阻止、革命で返していきたい。本当にありがとうございました。