農地収用許すな! 海外からのメッセージ

週刊『三里塚』02頁(1107号02面03)(2023/03/22)


農地収用許すな!
 海外からのメッセージ


 十数年にわたり反対同盟と連帯を深めてきた韓国・民主労総ソウル地域本部の仲間が強制執行を弾劾し連帯の意志を表明した(写真上)。さらに、ドイツのゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟前委員長・ケアスティン・ルーデックさんから以下の連帯メッセージが寄せられた。

三里塚は日本のゴアレーベン

 みなさん、私たちは思想的にも中身的にもみなさんの味方です。私は以下をフェイスブックに投稿しました。
 市東孝雄さんの農地を成田空港拡大のために取り上げる強制執行が昨日始まりました。私の日本の仲間たちは、「反対同盟と支援は激しく闘っている」とメールしてくれました。私は、2014年に反原発国際連帯で訪日し、そのとき三里塚も訪問しました。そして、何人かの方と知り合いになりました。市東孝雄さんは、お父さんから農地を引き継いだばかりではありません。空港拡大反対闘争も引き継いだのです。私は少し前に日本の仲間たちに次のような連帯声明を送りました――「富んだ者や力のある者が地球のいたる所を奪い尽くし、その際暴力もいとわないというのは、残念ながらどこでも同じです。ですから私は、市東孝雄さんと三里塚芝山連合空港反対同盟が、みずからの権利を貫徹する闘いにおいて大いなる成功をおさめることを願います」
 さて、ここに2014年の訪日の時に撮った写真が1枚あります(中)。これは、空港会社の農地取りあげと闘う、三里塚の農地に建てられたやぐらです。このやぐらを見たとき、私は思いました。「昔、ヴェントラント自由共和国〔1970年代末ゴアレーベンに建てられた闘いの村〕にも塔があり、そこには『君たち〔警察〕は塔と村を破壊することはできるかもしれない。しかし、それを建てた私たちの力を破壊することはできない』とあったけど、まさにそれだな」と。三里塚はまさに日本のゴアレーベンで、空港拡大と農地取りあげにたいして数十年にわたって闘い続けています。
 三里塚のみなさんとお会いしたとき、当時まだ存命だった北原さんともお話しし、闘争の話をたくさん聞かせていただきました(下)。
 そして、この闘争は今も続いているのです。

 ケアスティン・ルーデック
 彼らを打ち破るのは、私たちの微笑みだろう!

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