ピンスポット 騒音下住民が訴訟団結成 飛行差し止め求め 「眠れる夜と静かな朝を」

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週刊『三里塚』02頁(1107号01面05)(2023/03/22)


ピンスポット
 騒音下住民が訴訟団結成
 飛行差し止め求め
 「眠れる夜と静かな朝を」


 2月26日、成田市内で、「夜間・早朝の飛行差し止め」と「損害賠償」を求める訴訟団の結成式が行われた。(写真
 芝山町、成田市、横芝光町、多古町、茨城県稲敷市の住民130人以上が原告となり、国と成田空港会社を相手取って3月中にも千葉地裁に提訴する。
 結成式には地元住民を中心に約80人が参加。訴訟団長の加藤茂さんはあいさつで「騒音から生活を守るには要望や陳情だけでは難しく、司法に判断を委ねるという結論になった。子どもたちの生活環境を守るのが最終目標」と述べた。また、各地区の代表者が自宅から撮影した動画などを示しながら、騒音被害の実態を報告した。
 そして「3本目の滑走路新設とB滑走路延伸を行う空港機能強化によって被害がさらに増す」「とにかく眠れる夜と静かな朝を取り戻したい」と訴えた。
 訴訟では、「午後9時から翌朝7時までの離着陸やエンジン作動禁止」「騒音による健康被害に対する損害賠償」を求める。
 「もうこれ以上我慢ならない!」という住民の怒りが、ついにひとつの形となって現れた。新たな住民決起と連帯して機能強化を粉砕しよう。
(神部俊夫)

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