3・26芝山現地闘争へ 戦争と農地強奪に怒りのデモ 全学連がスクラム固め首都を席巻
3・26芝山現地闘争へ
戦争と農地強奪に怒りのデモ
全学連がスクラム固め首都を席巻
市東孝雄さんが祖父の代から耕してきた天神峰農地と生活・営農に不可欠な作業場・ハウス・離れ、さらに三里塚芝山連合空港反対同盟所有のやぐら・看板を強奪した強制執行から約3週間。三里塚闘争は健在だ。「農地死守」の実力闘争に全力を尽くし、団結を拡大した勝利感を胸に、営農再建の第2ラウンドへと歩みを進めつつ、機能強化粉砕に向けた新たな闘いも躍動し始めている。空港機能強化=成田軍事空港建設を阻む新たな三里塚闘争の再出発の場として3・26芝山現地闘争は設定されている。反対同盟の呼びかけに応え芝山文化センターに全力で駆けつけよう。2・23反戦集会で反対同盟を代表して萩原富夫さんが特別報告を行った。
ウクライナ戦争開戦1周年を前にした2月23日、改憲・戦争阻止!大行進が呼びかける反戦集会に650人が東京・芝公園に集まった。反対同盟の萩原富夫さん、伊藤信晴さん、現闘、全学連行動隊が参加した。
基調報告を呼びかけ人の森川文人弁護士が行った。ウクライナ戦争でアメリカの軍需産業や石油メジャーが軒並み過去最高の利益を上げていることを指摘し、「祖国防衛」「民主主義のための戦争」なるペテンを暴いた。さらに、自国政府打倒の実力闘争こそが戦争を止める力であり、労働者国際連帯の展望を11月集会が切り開いていることを強調し、戦争国会粉砕の闘いに立ち上がることを呼びかけた。
全学連は反戦の砦=三里塚で反対同盟と共に実力闘争を闘った解放感、勝利感を胸に、大軍拡予算粉砕の国会闘争、右翼と激突して戦われる杉並区議会選挙、G7サミット議長国としてウクライナ戦争・中国侵略戦争参戦を狙う岸田政権を打倒する決意を語った。
集会後のデモではヘルメットを被り固いスクラムデモで首都を席巻。警察・右翼の妨害を寄せ付けなかった。
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反対同盟 萩原富夫さんの特別報告
成田空港機能強化粉砕を
本日、三里塚の特別報告を用意していただきありがとうございます。
2月15日夜8時、国家権力・機動隊が天神峰に突入し、私たちを排除し、市東さんの農地を包囲し、そして強制執行を強行しました。
本当に悔しい思いでいっぱいです。しかし私たちは、この機動隊数百の夜襲に対して体を張ってスクラムを組み、権力の暴挙を迎え撃ちました。
15日に執行があるという情報を前日に得て、深夜から態勢をとって準備し、15日早朝から何度も何度も集会を重ね、闘いぬきました。急の知らせで続々と集まって来た仲間たちは昼過ぎには100人を超えました。
昼間の強制執行を完全に粉砕し、炊き出しをして労をねぎらい、「よし、明日も頑張るぞ」と、日も暮れたところで態勢をいったん解除し、夜間態勢に移ろうとした矢先のことでした。
そこにいたのは数十人。そういう状況の中で、一歩も引かずに私たちは闘い抜きました。
夜中に強制執行。行政がやる執行が夜中ってことがありますか。市東さんは入り口で阻止線を張り、体を張ってスクラムを組んでいましたが、そこに執行官は現れませんでした。そのもっと後ろ、機動隊の後ろで、マスコミ向けに執行の文書を読み上げたようです。こんなの強制執行と言えますか。ただの強盗です。徹底的に弾劾します。
そして今、農地は鉄板フェンスに囲まれ、建物は全て撤去された状態になりました。私たちは本当に悔しいです。しかし、これに市東さんはめげることなく、「やられたからにはやり返すんだ。第2ラウンド突入だ」 こういう固い決意のもと、怒りを燃やして次の日の出荷の作業にあたり、もう、日常の営農を取り戻すために営農手段の再建、物置の再建、そういうことを現地の仲間たちと共に闘い抜いています。
私たちは機動隊の数百の壁に対して、バリケードを乗り越え、くぐり抜け、押し合い引き合い、本当に全ての力をふり絞って闘い抜きました。
その先頭に立ったのは全学連でした。全学連は急を聞きつけ、東京から関西から、いろんなところが学生たちが集まり、もう夜中に始まってるときには、50〜60人という規模の数になっていました。もちろん婦人民主クラブの皆さんや、近くの労働者、駆けつけられる人が駆けつけて、この現場に立ち会わなきゃいけない、絶対許せない、そんな思いで多くの人が駆けつけてくれました。
その日は本当に寒かったんです。深夜零度を下回って、早朝には霜が降る中で、私たちはその寒さをものともせず、力いっぱい農地を守る、強制執行を許さないと叫び続けました。この12時間の激闘を闘いぬいた全学連に、皆さんで拍手を送りたいと思います。全学連ありがとう。
私たちはこの暴虐を許さず今後も闘いぬきます。空港会社は市東さんの農地を確かに奪ったかもしれない。しかし、市東さんの闘魂は奪うことができなかった。それがこの執行闘争の勝利の総括点です。市東さんの闘魂はますます盛んになり、この闘魂に再び火をつけたんです。この闘いは日本だけじゃなく全世界に知れ渡っています。
成田空港が機能強化と称して軍事空港へと変貌(へんぼう)しようとするときに、空港建設に対して体を張って闘いました。私たちはあらゆる現場で体を張って、闘いぬかなければなりません。ウクライナ戦争に対してロシアは撤退しろ、NATOも撤退しろ、手を引け、これは絶対正しい方針です。戦争を許してはなりません。
私たち反対同盟は、体を張って農地を守り、農業を守り、そして戦争を許さない闘いに、全力で闘いぬいて参ります。市東さんの新たな闘いを支え空港機能強化粉砕、軍事空港化粉砕に向かって皆さんと共に闘います。