集会発言 強制執行迎え撃て

週刊『三里塚』02頁(1105号01面02)(2023/02/13)


集会発言
 強制執行迎え撃て

今年は楽しく闘争をやろう
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 空港会社に対する申し入れに行ってきました。 動労千葉をはじめとする3労組の申し入れもありがとうございます。
 空港会社は、「いつ執行するのか」とマスコミが聞いても言わないらしいです。そういう状況で寒い中、15日間決戦で大勢の皆さんが座り込みをやってくれました。体だけは壊さないよう気を付けてください。私が言うことでもないんですがあえて言います。
 15日間決戦の中での皆さんとの団結、これが私にとっての一番の薬です。これからもいつ執行されるかわかりませんが、旗開きでも言いましたが、「今年は楽しく闘争をやろう」という気持ちで権力に対しても空港会社に対しても奮起していきたいと思います。
 皆さんよろしくお願いします。

実力闘争こそ反対同盟の命
 事務局員 伊藤信晴さん

 1月25日、空港会社に弾劾の闘いをしました。空港会社は、「反対同盟には会わない」ということであったのを「われわれはそれでも行く」と臨みました。現場に行ったら職員は「市東さん、萩原さんだけだったら会うけれども」という対応でした。そもそも、市東さんに強制執行を突きつけていながら、「市東さんに会いたい」などふざけた話です。
 私たちは執行がいつ来るのか戦々恐々とするところがありましたが、三里塚57年の闘いは絶対反対を掲げ闘いぬきました。反対同盟にとって実力闘争は不可避であり命であります。
 57年間皆さんの力を借りて大きな闘いが展開されてきました。市東さんの農地強奪攻撃がかけられている中で、今こそ実力闘争を発揮しなければなりません。さらなる闘いを継続し発展させていきましょう。

皆さんの力が執行を止める
 敷地内東峰 萩原富夫さん

 反対同盟事務局で話し合い、直接怒りの声をぶつけたいとNAA本社に申し入れをやりました。
 なぜそういうことをやったのかと言うと、マスコミがまったく報道しない中で、ここで市東さんの農地に対する強制執行がやられようとしている事実が抹殺されようとしているからです。やはりわれわれは少しでも人々に知らせるために直接行動したわけです。怒りの声を本社の前で大声で訴えてきました。その日は、裁判所にも緊急署名を提出しました。
 1月8日の新年旗開きには200人を超える仲間が集まり、盛大にやることができました。そういう力が執行を止める大きな力になっています。
 座り込み、泊まり込みの監視活動を継続してまいりました。そして本日2月5日まで、よく持ちこたえていると思います。「強制執行をはね返している」皆さんの力が、ここに来ている人たちだけではなく、それを周りで支えている皆さんの力があってこそ勝利があると思います。
 今日もNAAに向かってデモを行います。外に向かってどんどん訴えて拡散し、農地を守り続け、強制執行阻止の大きな闘いを実現しましょう。

国家・NAAに正義はない
 決戦本部長 太郎良陽一さん

 15日間決戦に勝利しました。いろいろな方が座り込み闘争に参加してやりぬきました。ありがとうございました。
 空港会社に正義はない。奴らは強制執行を直ちに行おうとしているわけですが、そのための物量と動員が必要であります。彼らには、その準備ができていない。空港会社は、強制執行をやることで様々な住民との約束を反故にすることが明らかとなる。全国の批判の的となるリスクを負った強制執行であります。だから、簡単にはできない。
 少し前まで観光立国で需要が増え、経済発展すると言ってきた。しかし、その経済はがたがたとなり、戦争でしか経済を発展させることができない情勢になっている。そのために住民との約束を反故にし、農地を強制収用する。こんなやり方は黙っていられない。
 市東さんが「元気に闘おう」と言うように、われわれの闘いはあくまで正義と未来をかけたものだ。空港会社は、国家暴力をもってやってくるわけだが、機動隊は卑劣な奴らでしかない。われわれは堂々強制執行を迎え撃とう。
 「来るなら来い」の闘いをわれわれが今実現しようではありませんか。

23春闘勝利し組織拡大へ!
 動労千葉執行委員 北村武さん

 動労千葉は関西地区生コン支部、全国金属機械港合同とともに1月26日、空港会社への強制執行を絶対にやるなという申し入れを行いました。この攻撃を完全に粉砕するまでともに闘いぬきます。この3カ月半の、警察権力・空港会社に実力で農地に一指も触れさせない闘いの中にこそ、本当に戦争を止めていく力があります。
 組合では、春闘に向けて闘いを進めていますが、職場では、物価高騰で生活がギリギリだ、何でも値上がりだ、電気代がとんでもない額だという声ばかりです。この上、軍事費のための増税なんかふざけるなという声に満ちています。岸田の支持率は上がらず、戦争のための増税、空港機能強化なんか誰も支持していません。闘う人民にこそ大義があることは明らかだと思います。
 動労千葉は来る2月12日、1047名不当解雇から36年の集会をかちとり、23春闘を闘う中から、組織を拡大し、闘う労働運動を拡大する中で、反対同盟とともに闘う人民の隊列をさらにさらに大きく拡大するために闘います。

農地取り上げは戦争準備だ
 全学連副委員長 神野豊典さん

 強制執行は戦争情勢下での農地取り上げであると確認し、全学連は初日から座り込みに駆けつけ、それ以来、全国派遣の常駐体制を構築しています。全学連はベテランも新人も、すでに全員が泊まり込みに決起している。すきを見せない監視態勢の本気さが空港や国をたじろがせ、強制執行を阻み続けてきたのだと確認したいです。
 そして私は、支援にかけつけるなかで理解していきました。戦争を進めるとはどういうことなのか。市東さんに24時間騒音をあびせ、不当に農地を取り上げて農民としての死を強制していく。これこそが戦争準備そのものだと感じました。戦争に対する怒りそれ自体が展望になっています。三里塚から力をもらいました。
 これから国会、杉並区議選、サミット決戦があります。権力と徹底非妥協で闘い抜き、戦争阻止の運動を何としてでもこじ開けます。

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