新版・現闘員奮闘中! 日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 軍事空港粉砕を 正月野菜出荷終え 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

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週刊『三里塚』02頁(1103号02面02)(2023/01/09)


新版・現闘員奮闘中! 日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 軍事空港粉砕を
 正月野菜出荷終え
 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 新年デモ前に南台畑でこぶしを上げた【8日】)

 昨年内にも狙われていた市東さんの農地強奪の強制執行は、年末4日間決戦を頂点とした総力決起で、完全に粉砕することができました。
 新やぐら控訴審の反動判決から授権決定のあたりまで最速のペースで進められましたから、敵が年内に強制執行を発動する思惑を持っていることは明らかでした。今日明日にも強制執行がかけられるかもしれないという重圧を一身に受けながらも不屈に闘う市東さんの呼びかけに応え、現地集会・デモや座り込みに全国から駆け付けた、この団結の力で攻撃を押しとどめた大勝利です。
 年末は産直の正月野菜の出荷があり、ただでさえ大変な時期です。その準備過程から決戦的な繁忙期となりました。通常の産直出荷は週に2回なのですが、正月野菜では2日連続の出荷でした。出荷の数量もかなり多く、軽トラに積みきれないほどの野菜の収穫などが続きました。
 ようやく出荷準備のメドもついて、出荷2日目の午前中は座り込みに加わりました。最近の動向はどうかなと記録ノートを見てみると、「大根山積みの軽トラ」の動きなんてのも書かれてありました。それ、私です。
 率直に言って、この時期に強制執行直撃となると本当に困るという思いがありました。だからこそ悪辣(あくらつ)にもここを狙ってくる可能性がありました。正月野菜決戦のただ中でも「大根山積み」を見逃さないほどしっかりと見張りが行われている団結した力で、攻撃をはね退けることができたのだと思います。おかげで午後からの出荷も無事終了となりました。
 産直では一年を通して出荷ができるよう60品目もの野菜を育てていますから、どの時期でも畑には野菜が植わっています。農地を奪われて困るのは、もちろん正月野菜の時期に限ったことではありません。現に耕作中の畑を強奪するということがどれほど許せないことか、この過程で思いはさらに深まりました。
 決戦は本年2023年に持ち越され、持久戦に突入しました。新たな安保3文書の閣議決定を大軍拡予算として具体化していく通常国会の過程とぴったり重なって、この強制執行が何を狙ったものであるのかますます明らかになっていくに違いありません。
 すでに浜田靖一防衛相が沖縄の下地島空港とともに成田空港を名指しして軍事利用の意図をあけすけに語っています。中国侵略戦争のための軍事空港建設であり、そのための強制執行なのだといいうことは、露骨なまでに明らかです。このことを広く訴え、反戦の砦・三里塚の面目躍如となるような闘いをぜひとも実現していきたいですね。三里塚闘争が先陣を切って、反戦闘争の巨大な爆発の一翼を担っていく中でこそ、強制執行攻撃の完全粉砕の展望も開けてくることでしょう。
 さて、新年に入って、私もいつまでも「新米」などとは言っていられないので、このコラムのタイトルも変えました。まだまだ覚束ないところもありますが、援農や強制執行粉砕など三里塚闘争勝利に向けた様々な取り組みに奮闘していきます。全国の仲間との団結の力で、勝利に向けて大きく踏み出していきたいと思います。
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