年末4日間決戦に勝利 12月27〜30日 農地に一指も触れさせず
年末4日間決戦に勝利
12月27〜30日
農地に一指も触れさせず
三里塚芝山連合空港反対同盟と支援の労働者・農民・学生・市民は市東孝雄さんの農地を守り抜く年末4日間決戦に全力で立ち、敵に一指も触れさせず勝利した。
9月2日の新やぐら控訴審の反動判決以降、成田空港会社(NAA)は、市東さんの天神峰と南台の農地の強奪と、営農に不可欠な建物の収去、さらに反対同盟のやぐらと看板の収去の強制執行手続きを、かさにかかって進めてきた。
田村明比古NAA社長は居丈高に、10月20日の記者会見で「どこかの時点で執行する必要はある。円滑かつ確実に実施するため、関係各方面と検討している」と述べた。さらにNAAは市東さんに、「12月27日にも離作補償金を供託する」と通知し、年内に強制執行を行う意思をむき出しにした。
これに対し反対同盟決戦本部は、27〜30日までの4日間を「強制執行阻止! 天神峰を守ろう! 4日間決戦」と位置づけ参加を呼びかけた。これに応えて全国から闘う人々が続々と天神峰現地に駆けつけ、市東さんをはじめ反対同盟と心を一つにして、4日間を闘い抜いた。
東京の仲間は早朝便をつくって毎朝現地に駆けつけた。神奈川の仲間は最も敵の強襲の可能性が高かった28日に合わせ、多くの仲間を引き連れて参加。夕刻まで闘った。
全国学生は11月24日の千葉地裁による授権決定以降、24時間座り込み闘争の先頭に立ち続けた「ベテラン」として4日間決戦を牽引(けんいん)した。
28日の忘年会では、反対同盟、年配の支援者たちと全学連の学生とが、胸襟を開いて杯を交わし語り合った。60年代、70年代、80年代の闘いを昨日のことのように語る先輩たちと、2000年前後に生まれた今の学生たちが三里塚闘争の歴史を共有し、実力闘争に確信を深めた。
動労千葉の2度目の差し入れ行動はじめ、首都圏の労働者が次々と訪れた。初参加者を中心に現地調査が行われ、離れで反対同盟のDVD「三里塚2021/市東さんの農地を守れ」を視聴。三里塚闘争の勝利性と正義性を参加したみなが体感した。
決戦最終日、市東さんは、「1年間ご苦労様でした。みなさん気合がはいりましたか? このような状況の中でわれわれ反対同盟は日々権力と闘っています。少数派でありますけど気持ちだけは負けないつもりでいます。また来年に向けて、団結してがんばりましょう!」と2023年の闘いの発展を呼びかけた。
4日間決戦の勝利を糧に、市東さんの農地を実力で守り抜こう!