大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1100号02面08)(2022/11/28)


大地の響き 投稿コーナー

空港ゲートに迫るデモ
 首都圏学生 浜崎和海

(写真 11・13現地闘争に立った全学連)

 私が学生運動に関わって以来初めての三里塚「緊急」現地闘争でした。全国から闘う労働組合・団体が駆けつけ、農地絶対死守の決意を轟(とどろ)かせました。
 現在の強制執行情勢を、労働者・農民の「危機」としてだけ捉えてはいけないと思います。
 まずもちろん「敵の危機」だということです。太郎良さんの発言にもあった通り、今まで51年間できなかった農地強奪を、なぜ今更できると思うのか。国家権力が総力を挙げても潰せなかった三里塚闘争は、敵にとっては「生きる悪夢」であり、私たちにとっては「誇りの源」です。そこにわざわざ敵は手を出さなきゃいけなくなった。革命家らしくないことを言うと、正直な話、成田空港を「平和な時代の、欠陥はあるが大規模な民間空港」として現状維持するだけなら、空港にとって市東さんの農地は共存しうるものなはずです。だがそうしないということは、再三確認されている通り、成田空港を成田軍事空港として完成させ、中国への侵略戦争に突進していく以外に、日本帝国主義がもう延命する道がなくなったということです。爆撃機が毎日飛び立つ戦争中の軍事基地のど真ん中に、基地撤去を掲げた農民が堂々と営農している、なんて状況は全世界どこを見渡してもありえません。崖っぷちの日帝・岸田政権を、一切の憐れみなくボコボコに叩きのめし、労働者が主人公の社会を作り出しましょう!
 また、強制執行情勢は私たちの「チャンス」でもあります。北延伸と機能強化で、地域住民の反対の声は今特に高まっています。この声を背景に農地強奪を阻止すれば、空港に対する決定的な勝利になり、今後の力関係を変えるものになるでしょう。泊まり込み体制を強化し、なんとしても強奪を阻止しましょう!
 今回のデモはいつもとは違う珍しいコースでした。空港のゲート前に迫る迫真のデモとなりました。「風雲急を告げる」情勢を体現したような厚い雲の下で、意気高く農地死守の声をあげました。帰ってからコースを地図で確認して改めて驚きました。このコースを警察に認めさせたことも含め、私たちは確実に前進していると思います。全国の学生は援農に駆けつけよう!

産直野菜青空市開く
 杉並 木梨義孝

(写真 三里塚産直野菜青空市を開催【20日 東京・杉並】)

 11月20日(日)、婦人民主クラブ杉並支部の主催で産直野菜の青空市を行った。とても貴重な三里塚闘争だった。12月並みの寒さ。準備開始とともに雨粒が降ってきたが気迫で押し返す。前日入荷のケース野菜。十数種類の冬野菜が並ぶ。
 さつまいもが真っ先に売り切れた。故萩原進さんは「日本人は芋を食べなくなった」と嘆いていたが、人の身体は寒くなれば冬野菜を求める。背丈50㌢の小松菜は「健康優良児で大きいけれど、とっても柔らかい」との売り文句にこれも早々に売り切れ。2時間で完売。食も職も健康も奪われている労働者にとっては無農薬野菜はとても貴重だ。次週のケース野菜配達の注文も頂いた。
 皆の目を引き付けたのが「農地を奪うな」の反対同盟のビラ。「誰が畑を取ろうとしてるの?」「なんで、どうして?」「どこでも、私たち底辺の人間がいじめられている」と怒り、緊急署名は14筆。アベ、岸田政治への怒りは根底的だ。野菜と、たたかう農民は、労働者と結びつく。
 閉店後は、スタッフと参加者10名で反省会。大根葉おにぎりと具だくさん豚汁で温まった。現地での攻防に駆けつけようと確認し、三里塚闘争を語り合った。強制収用攻撃は中国侵略への戦争攻撃だ。現地での闘いとともに、職場で地域で、生活の場で市東さんと連帯する闘いを作ろうと話し合った。
 労働者、農民は社会を動かす主人公。悔しさと怒り、闘いは市東さんと結びつく。団結!

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