団結街道
週刊『三里塚』02頁(1100号01面03)(2022/11/28)
団結街道
前号に続き「論点ずらし」の話。復習。正義よりも秩序を重んじる「秩序派」が頻繁に用いる「論点ずらし」の方法は何か。答。トーンポリシング。主張内容よりも主張方法をやり玉に上げる手法だ▼政治家の「論点ずらし」の常套(じょうとう)手段は何か。回答例。「朝三暮四」。「給付金」は巧みだ。生活苦の原因の一つに政治があり、給付金は税金から支払われているにもかかわらず、給付金の案内が来る度に思わず政治家に感謝してしまいそうになる▼「論点ずらし」で飯を食っているのは誰か。答。ヒラメ裁判官。上(最高裁)の意向を忖度(そんたく)し、権力側に都合のいい判決を書くのが仕事だ。千葉地裁の内野俊夫裁判長は、成田市が市道を廃止し、格安で売り飛ばした行政行為の是非を争っているにもかかわらず、「空港拡張が必要かどうかが争点」と言ってのけた。廃道要件を無視した市の違法な手続きを不問に付すための意図的な「論点ずらし」だ▼資本家による意図せざる「論点ずらし」の一種(と言えなくもない?)資本主義のからくりとは何か。答。「搾取」。「労働力の商品化」を通して「不払い労働」の実体を覆い隠す「賃金労働制度」は最も完成された奴隷制度に他ならない▼最後に、様々な「論点ずらし」を打ち破る力は何か。正解は、労働者人民の実力闘争、階級闘争の中にある。農地を守る者と奪う者とは水と油。「論点整理」だけでは無力だ。今こそ「収奪者を収奪する」必要性と正義性を真正面から掲げ、市東さんの農地取り上げ強制執行実力阻止の闘いに立ち上がろう。