新米現闘員奮闘中! 日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 強制執行粉砕を 天神峰現地闘争へ 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

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週刊『三里塚』02頁(1099号02面02)(2022/11/14)


新米現闘員奮闘中! 日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 強制執行粉砕を
 天神峰現地闘争へ
 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 「日本版海兵隊」=水陸機動団の島しょ奪還訓練)


 私が三里塚に来てからおよそ半年。月イチ連載のこのコラムも第6回目となります。
 このコラムのタイトルは、4コマ漫画のタイトル風で考えたものです。
 もう一つ、市東さん宅と萩原さん宅の両方ともが面している道路にちなんで『小見川県道』というのも考えていました。東西に走るこの県道に合わせるイメージで本文を横書きにしないと気が済みませんでしたので、それが無理っぽいこの案はヤメにしました。出オチにしかならないでしょうしね。
 どっちにしてもまあ、このコラムのコンセプトはそんな感じです。加減に気を付けながら漫画的要素を織り込んできて、こんな風に落ち着きました。
 さて、市東さんの農地強奪の強制執行攻撃が差し迫った三里塚の情勢は、4コマになぞらえると起承転結の「転」の局面に入ったということなのだと思います。ここからがどのような「結」となすのかを決する踏ん張りどころです。語感的にも具合が悪いですしオチは無しで行きますよ。ひとまずここは、団結して闘うとか、現地に総結集とかの「結」のほうが断然いいですね。全国の皆さん、三里塚現地に駆けつけ、共に闘いましょう!
 風雲急を告げる事態が動き出していることがわかったのは、千葉地裁から市東さん宅宛に文書が送られてきたからでした。市東さん宅に援農に入っていた日のことでした。
 この日の農作業でも、天神峰農地に建てられた作業場でコンテナやら包丁やらの道具を準備し、南台農地でホウレン草を収穫、天神峰農地に戻ってビニールハウスで枯れっ葉を取り除くなどの作業をしたものでした。強制執行の対象とされているものは、どれも日々の営農と生活に欠かせないものばかりなのです。
 空港会社が申し立てた「建物等収去命令」と「工作物収去命令」とは、「農地を取り上げるから、建物や工作物は撤去しておけ」ということに他なりません。そもそもこれまでも市東さんに限って使用が認められている法的状態であったわけですが、どうして今、このような攻撃に踏み出してきたのかを暴き出さなければなりません。
 既存のB滑走路の延伸や第3の滑走路の新設などの空港機能強化によって年間50万回の発着が可能とされていますが、そのような航空需要など望むべくもないことは今やだれもが知っていることです。COP27関連で、オランダにおいて環境活動家がジェット機の前で座り込みを行ったことが報じられるなど、「飛び恥」運動も根強く続いています。
 形の上では民間会社の成田空港会社が、採算もまるで度外視した拡張工事やそのための土地取り上げを推し進めようとしているのは、どう考えても岸田政権の軍事空港建設の目的に沿ったものとしてあります。労働者民衆が昨今の物価高でどうにもやりくりできないと苦しんでいる一方で、数年のうちに防衛費は倍増するという暴挙と同じで、到底許すことはできません。
 中国侵略戦争阻止の反戦闘争の不可欠の一環に据え、反対同盟が呼びかける緊急現地闘争に全力決起しましょう!

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