全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 戦争国家化打ち砕け 実力で農地を守る 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1098号02面03)(2022/10/24)


全学連三里塚 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 戦争国家化打ち砕け
 実力で農地を守る
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

(写真 決戦本部に集う仲間と登壇しアピールを読み上げる二川光全学連三里塚現地行動隊長)


 岸田政権は臨時国会で「今後5年間で総額40兆円の防衛費」「27年度までにGDP比2%、年間10兆円」を掲げ、大軍拡へ踏み出そうとしています。大軍拡と一体で空港の軍事空港化も狙われています。
 10月8日付の産経新聞では、ミサイル攻撃から逃れさせるために、沖縄の米空軍や海兵隊を山口の岩国基地や神奈川の厚木基地などに航空機を分散させる。さらに、防衛省幹部が「有事に使える滑走路は多ければ多いほど望ましい。縛りを解く必要がある」と民間空港の軍事使用が具体的に検討されていることが報じられました。戦争国家化、軍事空港化に向けて全面的な転換を図ろうとしているのです。絶対に許すことはできません。
 この戦争国家化攻撃を打ち砕く力は労働者・学生の中にあります。国葬粉砕闘争では全学連を先頭に機動隊とぶつかりながら武道館に肉薄しました。さらに2時間にわたり警察の妨害をはねのけ、その場にいた多くの人が怒りを表明しました。実力闘争で闘い戦争のための国葬という狙いを完全に粉砕したのです。
 この闘いの根底には三里塚闘争の存在があります。反対同盟農民は国家暴力による農地強奪と体を張って闘い、今なお農地を守り続けています。動労千葉はこの反対同盟農民の体を張った実力闘争と連帯し、ジェット燃料貨車輸送阻止のストライキに首をかけて立ち上がりました。農民は農地を武器に、労働者は鉄路を武器に実力で闘い続けているからこそ、国策である成田軍事空港建設を阻み続けてきました。戦争・改憲阻止の最前線が三里塚闘争であり、闘えば必ず勝つということを示してきたのです。
 岸田政権はこの「反戦の砦」=三里塚をつぶそうと、反対同盟の市東孝雄さんの農地を奪う攻撃を強めています。9月2日の新やぐら裁判で東京高裁の渡部勇次裁判長は、天神峰農地に建つやぐらや看板の撤去を認める反動判決を下しました。しかも、最高裁の判決をまたずに収去が可能になる仮執行宣言も付けました。一審判決になかった仮執行宣言を付けた踏み込みはこれまでの延長線上ではない戦争国家化に向けた踏み込みに他なりません。
 この判決で市東さんの家の前の畑や作業場、トラクター置き場、ハウスなど営農と生活に必要なものへの強制執行が可能となりました。これらを奪うことは市東さんの命を奪うことに等しいものであり、強制執行を絶対に阻止しなければなりません。
 「強制執行来るならこい」「体をはって闘う」という反対同盟の決意にこたえ、今こそ市東さんの農地を私たちの闘いで死守する闘いに全力で取り組みましょう。11・28耕作権裁判・千葉地裁デモに集まろう。
 さらに、空港会社は空港機能強化の完成に向けB滑走路北延伸工事をこの秋に始めると宣言しています。反対同盟は9・4現地闘争を闘い、工事着工実力阻止に向けた闘いを呼びかけています。空港機能強化は巨大軍事兵站(へいたん)基地化が目的です。市東さんの農地決戦と一体で機能強化を粉砕しましょう。

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