第111回空港周辺一斉行動 「深夜の騒音許せない」 住民の怒りの声次々と

週刊『三里塚』02頁(1098号02面02)(2022/10/24)


第111回空港周辺一斉行動
 「深夜の騒音許せない」
 住民の怒りの声次々と


 反対同盟と支援連絡会議の仲間は10月16日、111回目の空港周辺情宣一斉行動に立った。
 成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れで朝の打ち合わせが行われた。
 東峰の萩原富夫さんが、10・9全国集会の報道がメインの反対同盟ニュース第106号について紹介した。続いて、芝山町白枡の伊藤信晴さんが、高齢化が進む中で、消防団だけでは対応しきれないということを口実に各部落に作られようとしている防災組織について注意を喚起した。
 打ち合わせを終えた参加者は担当地域へと向かった。
 この日は、爽やかな秋晴れ。週の大半が雨予報の中、農作業を少しでも進めようと汗を流す農家が多かった。
 空港北側の住民は「10・9全国集会後にB滑走路の北延伸工事に向けて大量のガードマンが配置され機動隊が常駐するようになった。圏央道工事の方かもしれないが、土砂搬入等頻繁に工事車両が動いている。調べた方がいい」と語った。
 第3滑走路敷地内移転地域では最後の秋祭りが行われていた。最近、成田空港会社(NAA)の説明会に参加したという住民は、「NAAはあと2年で出ていけと言うけど、物価高騰で家を建てようにも建てられない状況だ」とNAAへの怒りを表明した。
 第3滑走路建設に伴う騒音で全戸移転対象となった横芝光町の農家は「移転したら田畑のために通わないといけなくなる。防音工事をやったけど大した効果はない」。さらに安倍国葬に触れ、「問題のある政治家のために予算使って許せない。物価高などで苦しむ庶民のために使うべき」と。また他の住民は「内窓申請したが、いつごろになるのか。夜寝た後の騒音はたまらない。3本目でさらに大変になるだろう」と語った。
 A滑走路の直下に住む住民からも「11時以降の騒音は許せない」との声が複数寄せられた。
 空港拡張反対署名に快く応じ、騒音による心身の不調に苦しむ住民は「ビラはいつもよく読んでいます。私たちのために大変なことをしてくれてありがとう」と反対同盟への感謝を表した。
 天神峰夜カフェに参加した住民は「映画がよかったので大原幽学記念館に行きたい」と語った。
 夕方、ふたたび離れに結集した仲間は一日の集約を行った。それぞれの報告を聞いた市東さんは、「NAAは攻撃を強めてきているが、そう簡単にはいかない。今後も地道に闘おう」とまとめた。
このエントリーをはてなブックマークに追加