天神峰夜カフェ開く 映画「大原幽学」を鑑賞
週刊『三里塚』02頁(1098号02面01)(2022/10/24)
天神峰夜カフェ開く
映画「大原幽学」を鑑賞
(写真 夜空の下で映画「大原幽学」を鑑賞【10月8日】)
(写真 公開当時の映画チラシ。名優の名が並ぶ)
翌日に三里塚全国集会を控えた10月8日夕、市東孝雄さん宅中庭で天神峰夜カフェが開かれた。7月末に予定していた「夜カフェ」がコロナ禍でできなかったため、仕切り直しでの開催だ。
20名を超える方が各地から集まり、何よりも初めて市東さん宅に来られた方も含め、3名の地元住民が参加しての交流の場となった。
夕方、車やバスで到着すると、一同まずはコーヒーで一息。現地で採れた野菜を使った豚汁、漬物、サラダに舌鼓をうちながら、現地闘争を紹介するビデオを大スクリーンで鑑賞した。
歌のコーナーを経て、この日のメイン企画は映画鑑賞。作品は「大原幽学 天保水滸伝」だ。
1976年に大映が製作した時代劇。監督は山本薩夫。平幹二朗、浅丘ルリ子、大竹しのぶなどが出演している。
房総で世界初の農民の協同組合を組織した大原幽学が主人公だ。
幕末において農民が団結し連帯することの重要性を説いた大原幽学に学ぶべく映画に集中するが、夏とは違い、夜が更けるにつれて寒さが身に堪え始める。
特設スクリーンでの映像は、夜カフェならではの趣きと迫力があって良いのだが、夜は飛行機の騒音も響くため、肝心なところで台詞が聞き取れない。
そんなこんなもありながら、キャンドルライトも灯しながら巨編に見入った。
鑑賞の後、地元住民の方が大原幽学について解説。さらに地元農業の歴史、現在、明日を語り、空港への怒りを共有して熱く交流した。
団結すること、連帯することこそが闘う力だと、あらためて一同が実感する一夜となった。
(神部俊夫)