集会発言 B滑走路北延伸阻止を
集会発言
B滑走路北延伸阻止を
皆さんと共に体を張り闘う
敷地内天神峰 市東孝雄さん
去年の6月、請求異議裁判が最高裁で上告棄却されました。そしてまた、やぐら裁判でも、9月2日に控訴棄却判決が出ました。
そのような状況の中で、確かに攻撃は強まっています。しかし空港会社の方は、自分たちの第3滑走路とかB滑走路北延伸のことがあって、私の畑まではまだ手は出してきてませんが、いつかは来るとこっちも構えていますので、その時はみなさんとともに体を張って闘っていきたいと思います。
今成田空港はコロナ問題で少し静かですが、今まで通り右肩上がりの計画がずさんなものだったので、今このような結果が出ていると思います。
しかし私たち反対同盟は、三里塚、福島、沖縄、この三つを一つの柱、一つにして今までどおり闘っていきたいと思います。
そして何ごともあきらめず、私たちは農民ですので、土地が、農地がなければ働けません。そのためにも、判決は判決と決めて、これからも体の続く限り、天神峰の農地で畑を耕していき、みなさんとともに健康になりたいと思います。
どうかみなさん、ひとつよろしくお願いします。
◎基調報告
空港拡張撤回署名集めよう
敷地内東峰 萩原富夫さん
請求異議裁判上告棄却決定から1年4カ月、われわれは市東さんの農地を守り勝利してきました。しかし先月の新やぐら裁判控訴審において東京高裁・渡部勇次裁判長は控訴を棄却した上に仮執行宣言を付けました。
反対同盟の看板とやぐらは市東さんの農地と一体のものとしてあり、農地を奪い農業と生活を破壊する判決を絶対に許すことはできません。強制執行阻止へ闘いましょう! 決戦本部を先頭に強制執行を迎え撃つ態勢をつくりつつ「どんな攻撃が来ても、この地で農業を続ける」という市東さんの農業と暮らしを守り支えていきましょう。
9月4日、B滑走路延伸工事の着工阻止を訴えて現地闘争を闘いました。成田空港機能強化は「国が目標に掲げる『2030年訪日客6千万人』に対応できる体制をつくる」(田村明比古NAA社長)として、敷地面積を2倍化し、農地や森林、水系など自然環境をずたずたに破壊し、住民の反対を無視して強行されようとしています。しかし航空需要の激減は深刻です。成田空港は大赤字に陥っています。
反対同盟は「地球環境の破壊と気候変動をもたらす、すべての空港拡張計画の白紙撤回を求める署名」運動を開始しました。地球環境を守り戦争に反対する思いを込めました。騒音被害に苦しみ落下物の危険にさらされる住民と共に成田空港機能強化を止めましょう。
岸田政権は安倍政治を引き継ぎ、戦争準備を進め、陸自大演習、中国を包囲する多国間の大規模演習が行われています。核共有を主張した安倍晋三を国葬で賛美し、北朝鮮のミサイル実験に危機をあおって「祖国防衛」を叫んでいます。
大雨被害に苦しむ人々をしり目に、フクシマを忘れ、脱炭素を口実に原発推進を明言しました。「何をやりたいのかわからない」のではなく「何でもやる」のが岸田政権です。改憲阻止、中国侵略戦争阻止に立ち、沖縄・福島と連帯して岸田政権を打倒しよう。
闘う労働運動再生させよう
動労千葉委員長 関道利さん
B滑走路の再度の北延伸は岸田政権の大軍拡、改憲・戦争攻撃と一体の攻撃です。成田軍事空港粉砕、農地死守を貫いて闘われてきた三里塚闘争が、改めて決定的な闘いになっています。
動労千葉は、三里塚反対同盟と「車の両輪」として闘ってきました。この攻撃に対して、労働組合の力で改憲・戦争を阻止する闘いに、「車の両輪」とし立ち上がります。
JR東日本は深澤社長自ら「鉄道部門を4千人削減する」「転籍・副業を促進する」 と打ち出しました。公共交通を担うことを放棄し、労働者の権利や労働条件をその土台から破壊する攻撃です。私たちはこの攻撃に断固反撃に立ち上がります。今こそ闘う労働運動を再生させるときです。
やぐら控訴審棄却徹底弾劾劾!
顧問弁護団事務局長 葉山岳夫さん
市東さんの農地は農民の命です。まさに、生存権的基本的人権です。普通の土地明け渡し事件では、どこに行っても代わりの土地が見つかることを理由に仮執行が認められますが、市東さんの農地は違います。3代、百年以上にわたり農民の血と汗がしみ込んだ、かけがえのない農地です。これを奪うことは財産上の請求どころか農民殺しをやることです。
敷地には、「ダウン ウィズ ナリタエアポート」成田空港打倒と大書した大看板、別の看板には、「強制執行絶対阻止」。 まさに、 農民としての生きるために力をこめたアピール、 即ち農民の渾身の力をこめた表現の自由の発揮です。これを仮執行で破壊することは、憲法無視の無法の輩のやることです。
岸田の原発再稼働許さない
3・11福島行動実行委 椎名千恵子さん
今年の3・11福島行動の企画の中で、三里塚闘争を排他するとの声がありました。しかし「それでは反原発福島行動はありえない」と、私たちは決死の覚悟で郡山集会と袂を分かちました。この福島行動は、記念式典にきた岸田に、「ウクライナ戦争やめろ」と叫びながら、県庁通りを大行進しました。ここに結集されている全国のみなさんの共同の闘いだったことは言うまでもありません。この闘いをやりぬいたからこそ今日ここで、福島は三里塚をわが闘いそのものとして胸を張って登壇できます。
岸田政権は、福島事故をなきものして原発を再稼働させようとしています。戦争と核は一体です。負けるわけにはいきません。
強制執行阻む隊列をつくる
全学連副委員長 矢嶋尋さん
安倍国葬粉砕を反戦闘争として闘い抜きました。武道館に迫るデモと実力抗議闘争で、国葬の権威を失墜させて、戦争のための国家統一という岸田の狙いをずたずたに引き裂きました。
警察の弾圧から、スクラムを組んで仲間を守り、実力で解放区を作り出しました。デモに初めて来た学生が次々と発言し、機動隊との衝突の最前線に立ちました。実力闘争の思想は今回の国葬粉砕闘争でついに大衆のものになり始めました。
56年以上一貫して反戦闘争として一切の話し合い拒否、農地死守・実力闘争の原則を貫いて闘われてきた三里塚の闘いが、今再び多くの青年学生を獲得する時代が来ていると感じています。
11・6集会に集まり、改憲戦争阻止の闘いを巨大に作り出しましょう。全学連は反対同盟とともに市東さんの農地を死守し最後まで闘います。強制執行を本当に止められるような学生の隊列を作っていきます。