第3滑走路阻止へ 反対同盟が新提訴
週刊『三里塚』02頁(1095号02面02)(2022/09/12)
第3滑走路阻止へ
反対同盟が新提訴
反対同盟は8月3日、国が2020年1月に成田空港会社(NAA)に出した空港機能強化に伴う施設変更許可の無効確認とB滑走路北延伸・C滑走路新設に関連する整備工事の差し止めを求め千葉地裁に提訴した。
NAAは2029年3月末までに機能強化工事を完成させ、年間発着回数を現在の30万回から50万回に、運用時間を朝5時〜深夜0時半まで現在から1時間半も延長するとしている。
もし完成すれば、飛行機が飛ばない時間は「カーフュー(門限)の弾力的運用」も含めれば実質4時間。それ以外は、増大した騒音、排気ガス、振動などが日常的に襲いかかる。重大な生活・営農破壊であり、当然健康も害されるだろう。さらに、航空機事故や落下物の危険性も高まる。生命の危機がより一層深刻化することは火を見るより明らかだ。国とNAAによる反対同盟・農民へのこれ以上の生きる権利、耕す権利の侵害は絶対に許せない。機能強化は白紙撤回以外にないのだ。
反対同盟は、9・4現地闘争をもってB滑走路北延伸工事実力阻止の闘いに入ることを宣言した。現地での実力闘争と一体の闘いとして裁判闘争は闘われる。今回の新たな提訴は、千葉地裁で係争中の第3誘導路裁判(反対同盟が第3誘導路とB滑走路の供用の差し止めを求めてNAAを訴えた裁判)と併合される予定だ。裁判傍聴に駆けつけよう。