全学連国賠控訴審で逆転反動判決 公安警察の暴行を容認 原告を先頭に徹底弾劾

週刊『三里塚』02頁(1093号01面03)(2022/08/08)


全学連国賠控訴審で逆転反動判決
 公安警察の暴行を容認
 原告を先頭に徹底弾劾

(写真 高裁前で反動判決に抗議する全学連【7月21日】)

 公安警察による全学連大会襲撃事件の国家賠償請求訴訟控訴審で7月21日、東京高裁第14民事部・石井浩裁判長は、原告の請求を棄却する逆転反動判決を下した。許せない!
 一審東京地裁判決では、私服刑事たちによる原告ら全学連大会(2016年)参加者に対する暴行の違法性を認め、都に慰謝料120万円の支払いを命じた。被告の東京都=公安警察側は、不服として控訴したものの新証拠は一切出さず。石井裁判長は大会当日撮られたビデオなど一審の証拠すらろくに見ずにたった1回の口頭弁論で結審してこの日を迎えた。
 まさに国策判決であり、絵に描いたような権力犯罪だ。判決言い渡しの瞬間、法廷は怒号に満たされ、裁判長は法にも常識にも背いた罪の重さを自覚しつつ脱兎のごとく逃げ去った。全学連は直ちに裁判所前で「反動判決弾劾」のシュプレヒコールをたたきつけた。
 弁護士会館で行われた総括集会では、原告の作部羊平君が、「中国侵略戦争に向かう中での反動判決。京大バリストのような闘いをさせないという権力の意志だ」と弾劾した。
 森川文人弁護士は、「この判決こそ民主主義への挑戦」と怒りをあらわに断罪した。
 全学連書記長の長江光斗君は広島闘争への決起を訴え、上告審への決意を共有した。
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