8・6広島 核戦争阻止・岸田を倒せ 妨害うち破りドーム前集会

週刊『三里塚』02頁(1093号01面02)(2022/08/08)


8・6広島 核戦争阻止・岸田を倒せ
 妨害うち破りドーム前集会

(写真 原爆ドーム前集会を打ち抜き、岸田の式典出席弾劾デモに出発【8月6日】)

(写真 右翼の妨害を許さず実力で集会を開催した)


 被爆77周年8・6ヒロシマ大行動が意気高く打ち抜かれた。早朝からの原爆ドーム前集会と岸田首相式典出席弾劾デモに330人が結集。午後から広島県立総合体育館で開かれたヒロシマ大集会とその後のヒロシマ大行進(デモ)に440人が集まった。反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さん、現闘も参加した。
 戦後最大の核戦争の危機が迫る中、岸田政権は軍事費2倍化、核ミサイル配備など大軍拡・改憲へと突進し、G7サミット(=帝国主義強盗会議)を来年5月に広島で開催し、2万人の警察官を動員すると発表した。その狙いは反戦反核闘争の変質・圧殺に他ならない。米バイデン政権と一体の最大の戦争放火者である岸田の来広・式典出席は絶対に許せない。
 昨年よりも多くの仲間が朝6時前から広島現地に結集。スクラムを組んで右翼の妨害はねのけ、実力で集会を開いた。
 被爆2世、教育労働者、自治体労働者、沖縄の青年、医療介護労働者、星野暁子さん、婦人民主クラブ全国協、学生らが次々とマイクをとり、核戦争反対・岸田政権打倒の決意を語った。また、改憲、核共有、先制攻撃、ミサイル配備などを叫ぶ岸田への怒りを表明する長崎の被爆者・城臺美彌子さんのメッセージが紹介された。数人の右翼が拡声器で集会妨害を試みるが、迫力なし。参加者は、8・6ヒロシマアピール2022を採択し、デモ行進に向け隊列を整えた。8時15分の黙とうの後、岸田の式典出席を弾劾するデモに出発した。沿道には「静かに」とのプラカードを掲げた人々が並んでいる。「広島市民の会」を名乗っているが改憲・核武装を主張する「日本会議」の動員だ。参加者は、「軍拡やめろ 岸田打倒」とコールし川向うの岸田を直撃するデモを貫徹した。
 午後からの大集会では、広島の被爆2世、3世が被爆者の核と戦争をなくす闘いを継承する決意を語った。さらに、汚染水放出と闘う福島、沖縄の戦場化を許さず労働組合を結成して闘う沖縄の仲間がそれぞれ改憲・戦争の岸田政権の打倒を訴えた。洞口朋子杉並区議は安倍の国葬を許さない行動に立とうと呼びかけた。
 「新・戦争協力拒否宣言」を発した動労千葉をはじめ関西生コン支部、教育、自治体、医療の現場で働く労働者が、軍事最優先で労働者の生活を切り捨てる岸田政権を打倒し、社会を根本から変革する闘いに立つ決意を表した。広島大学学生自治会の太田蒼真さんは、戦争絶対阻止の先頭に立つ決意を述べた。安芸太田町議の大江厚子さんは、黒い雨訴訟で判決が確定したにもかかわらず、黒い雨で胎内被爆し被爆者健康手帳の交付を求めている50人の審査が国によって中断させられていることを弾劾した。
 集会後、広島市中心部をデモ行進。圧倒的注目と共感が寄せられた。

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