8・22耕作権裁判・デモ―9・2新やぐら控訴審判決へ B滑走路北延伸阻止! 9・4現地デモに立とう
8・22耕作権裁判・デモ―9・2新やぐら控訴審判決へ
B滑走路北延伸阻止! 9・4現地デモに立とう
8・6広島反戦・反核闘争が意気高く闘いとられた。全世界の労働者人民の「核兵器廃絶」の願いを今一層、闘いの具体的な力に変えて進む時だ。米バイデン政権は2日、「筋金入り」の対中国強硬派、ペロシ下院議長の台湾訪問を強行した。中国・習近平政権は猛然と反発し、4〜7日に台湾を包囲する形で大規模な軍事演習を行った。台湾海峡をめぐる一触即発の戦争危機が激化している。「反戦の砦」として56年闘う三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけに応え、8〜9月の連続闘争(8・22耕作権裁判・デモ、9・2新やぐら控訴審判決、9・4現地闘争)に立とう! 「安倍国葬」を実力で粉砕しよう!
「安倍国葬」を絶対に許すな
戦争はなぜ起きるのか。アメリカや日本のような自由、民主主義の国を、独裁国家が脅かしているからなのか。まったく逆だ。今や日米こそが支配階級の利益のために、つまりは大資本の金もうけのために、欧州でもアジアでも戦争をあおり、武器兵器を調達し生産し、戦争に火を付けようとしている。
中国、ロシアもまた深刻な国内統治の危機を抱えつつ、むき出しの戦争でこれに対抗している。
だが、人民同士がそれぞれの「国」のために武器を取って殺し合い犠牲にされるいわれなどない。戦争を拒否しよう。
日本帝国主義・岸田首相は「広島が地元」と言いつつ、核兵器をなくそうなどという気はまったくない。アメリカ帝国主義の中国侵略戦争に日本も加担し、沖縄・南西諸島にミサイルを配備し中国本土に向けて撃ち込もうと具体的準備を進めている。防衛予算大増額と憲法改悪をもくろんでいる。安倍の衣鉢を継いで、日本を戦争国家にしようとしている。
安倍銃撃を「民主主義への挑戦」などとののしるのは本末転倒だ。自民党は右翼カルト団体・統一教会を選挙に起用しただけでなく、学園・街頭を制圧する反共暴力部隊として育成し利用してきた。ブルジョア独裁の政治はもはや「民主主義」の装いもとれないほど深刻な機能不全に陥っていた。安倍自身がおごり高ぶって民主主義破壊に手を染めていた。その全体像が白日のもとにさらけ出された。家族を踏みにじられた実行者の怒りと憎しみが殺意となって安倍個人に向けられたのは、当然としかいいようがない。
自民党と統一教会との腐臭を放つ癒着関係が次々と暴露される中で、岸田は「安倍国葬」を強行しようとしている。国葬とは単に9月27日に日本武道館で儀式が行われるだけではない。職場、学校、あるいは家でも人々が何らかの「弔意を表す」「黙祷をささげる」ことを強いられる。
安倍の死をも利用して自らの権力を強化し、戦争・改憲への道を進む岸田政権を労働者・農民・学生・人民の力で打ち倒さなければならない。
農地死守・軍事空港粉砕を
三里塚闘争は正念場を迎えている。
航空需要の激減の中でNAA(成田空港会社)は未曽有の経営危機、存亡の危機に追いやられている。だがそれゆえにますます「国策」としての凶暴さをむき出しにして、農地強奪、空港拡張を進めようとしている。
耕作権裁判では、空港公団(NAAの前身)が市東家に秘密裏に行った旧地主からの土地取得の違法を追及し、当時「用地交渉」を行った公団職員を探し出し法廷に引きずり出す決定的闘いが進展している。
新やぐら裁判は、反対同盟の監視やぐら・看板を市東さんの天神峰農地と一体で守り抜く闘いである。仮に東京高裁が反動判決を下した上に「仮執行宣言」を付けてきた場合は、直ちに現地での実力攻防へと突入する。
そしてNAAは空港機能強化の手始めとして、B滑走路の再度の北延伸(3500㍍化)にこの秋から着手すると明らかにしている。閑古鳥が鳴く成田空港に巨費を投じて滑走路を延伸し、あるいは芝山町の農村地域をことごとくつぶして第3滑走路を建設し、空港拡張を進めることに何の意味があるか。
軍事空港建設だ。
安倍の主導で2013年に打ち出された防衛力の新基本概念である「統合機動防衛力」のもとで、南西諸島ミサイル基地化と連動し、成田空港が米軍・自衛隊の巨大兵站(へいたん)基地として使用されることは火を見るよりも明らかだ。
9・4現地闘争は、B滑走路北延伸予定地に対するデモとして闘われる。市東孝雄さんを先頭に反対同盟は戦争情勢のもとで、最先頭で闘う決意を固めている。
ともに8〜9月裁判闘争、現地闘争に決起しよう。安倍国葬を粉砕し、戦争への道を絶とう。