団結街道
週刊『三里塚』02頁(1090号01面04)(2022/06/27)
団結街道
車の運転中にふとラジオから「青葉城恋唄」が流れてきた。「広瀬川〜流れる岸辺〜想い出は〜帰らず〜♪」いい声だなぁと心に浸み、スマホでユーチューブ検索。ブルートゥースで飛ばしヘビーローテーション▼鼻歌を歌っているうちに季節は「若葉」(新緑)から「青葉」(深緑)へと変わってきた。両者とも夏の季語だが「青葉」の方は比較的新しい。それよりもっと新しい季語が「万緑」だ。木々の緑の力強さ、夏の大地にみなぎる生命感を表す▼「万緑の中や吾子の歯生え初むる」という中村草田男の俳句をきっかけに定着したそうだ。白い小さな歯と見渡す限りの一面の緑のコントラストが印象的で「生まれ出るものへの賛歌」とよく評される▼ところで、昨年9月、成田空港に進入した亀のためにA滑走路が閉鎖された。再発防止としてNAAは4月から罠を仕掛け今月9日までに144匹を捕獲し、冷凍庫に2日入れ殺処分。ちなみに2018年の年末にはキツネが進入して滑走路が閉鎖されたこともあったが、キツネは逃げ切った。今年1月には33羽のカモが身を呈したが運航を止められなかった▼動物たちの決起に刺激を受け、「万緑や空港と亀(鴨・野狐)にらみ合い」なんて句を自慢げに「プレバト」ファンの北里一枝さんに披露したら、「季語が動く(あわない)」とばっさり。では、万緑の天神峰樫の木に集え!(俳句ではなく標語)でどうだ。