北総の空の下で 戦争と大資本 巨悪を見過ごすな
週刊『三里塚』02頁(1088号02面07)(2022/05/23)
北総の空の下で
戦争と大資本
巨悪を見過ごすな
よく降ります。5月上旬に梅雨の走り!? 低温と日照不足で定植した夏野菜に勢いが付きません。薫風時々慈雨の5月はもう望めないのでしょうか。
戦争危機再燃の中で本土復帰50年を迎えた5・15沖縄闘争。参加者が持ち帰った琉球新報は、50年前と全く同じ「変わらぬ基地、続く苦悩」を見出しに掲げ「いま日本に問う」と。50年前、核持ち込みは密約でしたが、今や公然と安倍、維新等が核共有を主張するに至りました。上空を米軍機が飛ぶたびに校庭から逃げる小学生、台湾軍の演習のたびに注意情報が出る与那国の漁民......。さらに中国包囲網最前線として自衛隊駐屯地新設やミサイル配備が進行しています。復帰の年、ベトナム侵略に向かうB52約90機が台風避難を口実に飛来、沖縄はベトナムの人々から「悪魔の島」と呼ばれたそうです。こんな歴史を繰り返さないために、問われているのは私たちヤマトンチュです。
一方ウクライナは、今や最新兵器を総動員した世界戦争の様相を呈し、米日帝の側からの詳細な戦況報道とともに「祖国を守る正義の戦争」と大宣伝されています。歴然たる兵器の差がロシア兵の屍を積みあげている事実はほとんど報道されません。大量の武器、破壊されるインフラと荒廃する農地、世界規模の物価急騰----米日帝国主義を支えているのは戦争をビジネスチャンスとしてハゲタカの様に群がる巨大資本です。プーチンの悪行を隠れ蓑にする巨悪を見過ごすな!
北里一枝